「菊池、誠也に感謝している」元広島メヒアが語るチームメイトとの秘話、カープアカデミーでの心構えも
メヒアは広島退団後、1年間メキシコでプレーした。(C)CoCoKARAnext
ドミニカのカープアカデミー出身で、2016年から2021年まで広島東洋カープでプレーした、アレハンドロ・メヒア。育成契約から這い上がり、日本シリーズにまで出場した育成助っ人に、カープでの思い出や日本で成功するためのモチベーションを聞いた。
カープアカデミーは、広島東洋カープが1990年にドミニカ共和国に開校した野球選手の育成組織。MLBで盗塁王や40ー40(40本塁打40盗塁)を記録したアルフォンソ・ソリアーノなども輩出し、現在も大谷翔平に並ぶ当時日本球界最速の165キロを記録したロベルト・コルニエルや、トライアウトで巨人に入団したメルセデス(現ロッテ)らがNPBで活躍している。メヒアは2013年にカープアカデミーに入り、2015年秋に練習生として広島に加入した。
【関連記事】育成出身の助っ人・元広島メヒアを救った丸佳浩の金言「失敗するためには強くなければいけない」
「アカデミーの環境は良くも悪くもないですが、メンタルはポジティブに持っておかないと、アカデミーで生活を送るのは難しいですね。自分と同期のサビエル・バティスタは、日本でやりたいという強い気持ちを持って毎日練習に臨んでいました。スタッフの方々にも色々と教えてもらい、2016年には日本で戦うチャンスをいただきました。カープアカデミーでは、10数年ぶりにドミニカの野手2人(メヒア、バティスタ)が広島と契約することになりましたが、それから段々とNPBにカープアカデミー出身の素晴らしい選手が増えてきていると思いますね。アカデミーで過ごした2年間は、自分の成長にも繋がりましたし、NPBへの道を開いてくれました」
メヒアとバティスタは秋季キャンプで能力をアピールし、2016年に育成選手として契約。2017年には二軍で最多本塁打、最多打点を叩き出し、同年に支配下登録を勝ち取った。二軍で日本式の練習に明け暮れ、日本語でコミュニケーションを取りながら掴んだ一軍の舞台。2018年は開幕を一軍で迎え、カープのセ・リーグ3連覇に貢献し、日本シリーズにも出場した。
「カープは当時セ・リーグの王者で、素晴らしいチームでした。野球や日本語、チームメイトからはたくさんのことを学びました」
2019年からは一塁のほか三塁手にも挑戦して出場の機会を増やすと、56試合で7本塁打を放った。躍進の陰には、広島が誇る守備職人の存在がある。
「自分は日本に来た時はあまり守備が良くなかったのですが、3年目くらいからサードを守るようになって、菊池(涼介)の教えを受けてある程度の守備も良くなりました。菊池は先輩でしたが、とても仲良くしてもらいました。彼はリーダー的な存在でしたね。彼のおかげで守備が良くなったので、感謝しています」
2020年の開幕戦は、4番・鈴木誠也(カブス)、5番メヒアのクリーンナップで迎えた。同世代かつ同じ右投げ右打ちの強打者として、多くの刺激を得たという。
「誠也とはチームメイトであり、友達の関係でした。(インタビューの)一週間ほど前にも電話で話しましたし、今でも連絡し合う間柄ですね。年齢は自分が1歳上だけど、誠也は日本の中心選手として自分より長くやっている選手なので、リスペクトし合っていました。誠也とはルーティンが一緒で、日本人はあまりやらないウエイトトレーニングをしたり、バッティングを一緒にやったり、たくさんの練習を共にやってきました。彼に色々とアドバイスを求めましたし、いろんなことを教えてくれました。誠也にはとても感謝しています」
チームメイトやファンに惜しまれつつも、メヒアは2021年シーズン限りで広島を退団。2022年からは活躍の場をメキシカンリーグに移した。NPB、メキシカンリーグでの経験をこう振り返る。
「広島退団後は1年間メキシコでプレーしていました。メキシコのレベルも上がっていて、NPBでの経験はとてもためになりました。広島から学んだことは自分の野球人生の財産になっています。アリガトウゴザイマシタ。マタネ」
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
Copyright © CoCoKARAnext All Rights Reserved.
「日本」をもっと詳しく
「日本」のニュース
-
円相場が一時153円台まで急騰、3兆円規模の為替介入か…1時間足らずで4円超円高が進む5月3日0時15分
-
バイデン大統領 日本は「外国人嫌いで移民の受け入れを望んでいない」と発言 アメリカの経済成長の理由「移民を歓迎しているから」5月2日23時56分
-
世界で人気の日本の曲、NIGHT DANCERやアイドルを抑えた1位は?藤井風の新曲もランクイン【ビルボード音楽ランキング】5月2日23時9分
-
バドミントン日本、女子4強入り 団体戦、ユーバー杯とトマス杯5月2日23時1分
-
日欧、経済安保で合意 中国念頭に調達依存回避5月2日22時33分
-
桃田賢斗、出番なく日本代表活動終了 バド男子日本は1勝3敗でマレーシアに敗れ準々決勝敗退 【トマス杯】5月2日22時1分
-
「日本の最も危険なラーメン」、中国SNSでトレンド入り5月2日22時0分
-
日仏首脳が会談5月2日21時55分
-
U—23アジア杯決勝へ、無得点の背番号10佐藤恵允「結果で見返したい」5月2日21時37分
-
【新体操】フェアリーJ、パリ切符逃す 会心「ソーラン節」も2位で5大会連続五輪ならず5月2日21時20分
スポーツニュースランキング
-
1決勝日本戦前に…ウズベキスタン代表2選手が離脱!五輪出場決定で目標達成 FOOTBALL TRIBE
-
2大谷翔平の“資金”で豪遊三昧 水原容疑者から送金を得た胴元の行動に愕然「ミズハラが隠蔽しようとしたカネもギャンブルに消えた」 ココカラネクスト
-
3桃田賢斗、出番なく日本代表活動終了 バド男子日本は1勝3敗でマレーシアに敗れ準々決勝敗退 【トマス杯】 TBS NEWS DIG
-
4チャンカレが金沢と契約終了「信頼関係に疑問」新スタ名称は無関係と強調も… FOOTBALL TRIBE
-
5防御率「1.64」の驚愕! 山本由伸が直近6試合で“無双状態”に「自分のピッチングができるようになっている」と実感するポイントとは ココカラネクスト