「まさに比類なきもの」特別な日に先制アーチの大谷翔平 ジャッジとのMVP対決に米メディアが注目
ヤンキースとの第1戦で大谷が4号2ランを放った(C)Getty Images
偉大な歴史を振り返りながら、現代の英雄対決に視線が注がれている。
現地時間4月18日(日本時間19日)、ヤンキー・スタジアムでヤンキース対エンゼルスの今季初戦が行われた。この試合では、昨季のMVPを争った両者、アーロン・ジャッジと大谷翔平がそれぞれスタメンに名を連ねている。
【動画】歴史的な一発となった大谷翔平の4号2ラン!今季最速「187キロ」の弾丸アーチの映像
本拠地の期待に包まれる中「2番・中堅」での出場となったジャッジはこの日、4回の第3打席で犠牲フライによる打点1を挙げたものの、4打席でノーヒットに終わった。
昨日、レッドソックス戦で雨の中、先発登板したばかりの大谷はこのヤンキース戦でもスタジアムを沸かせた。「2番・DH」で出場した初回の打席、ランナーを2塁に置き、いきなりライトスタンドに先制の2ランホームランを放った。これで大谷は今季第4号となり、敵地での最初のゲーム、最高の形でチームに勢いをもたらした。
その後も追加点を重ね、ヤンキース打線を5人の継投で抑えたエンゼルスが5−2で勝利している。
3連戦初戦は大谷擁するエンゼルスが制した。しかし、結果に関わらず昨季のMVPであるジャッジと、「二刀流スター」大谷への注目度は極めて高く、試合開始前からも多くのファン、メディアが高い関心を寄せている。さらに米野球界の英雄、ベーブ・ルースと関連付けるトピックも伝えられているようだ。
米スポーツサイト『EssentiallySports』では、この試合が行われた日の100年前、1923年の4月18日に当時ヤンキース所属だったベーブ・ルースがヤンキー・スタジアムで初本塁打を放った日であると報じた。その上でこの日、ジャッジ、大谷の対戦が行われることが大きな意味を持つものであるとして「巨人アーロン・ジャッジとショウヘイ・オオタニの壮絶な対決は、ベーブ・ルースを象徴する瞬間からちょうど1世紀後に行われることになった」と銘打たれた特集記事を配信した。
その中で「ルースは、当時MLBが見た中で最も早くから活躍した二刀流選手の一人だった。今日、オオタニは、このゲームを彩る最も優れた選手の一人として賞賛されている。投打での彼の才能は、まさに比類なきものだ」と現代の二刀流プレーヤーを評した。
続けて「しかし、ジャッジも負けてはいない。昨シーズン、この外野手はア・リーグ本塁打記録を更新し、その後16人目のチームキャプテンになったばかりだ」とジャッジへの期待も記している。
記事では他にもこのカードを「ファンが待ち望んでいたこと」としながら「再び歴史が作られるのを目撃するかもしれない」として、両スター選手へ想いも綴っている。大谷のアーチで幕を開けた今季最初の対戦。ファンの期待を裏切らない、歴史の続きとなる両雄の戦いは2戦目以降もみられるはずだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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