今季初打点の佐藤輝明に「もっとしっかりしたヒットを」の声 球界大物OBが指摘する打撃フォームの修正ポイントとは?
ようやく今季初打点をマークした佐藤だが、まだ本調子とは言えないようだ(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
阪神の佐藤輝明はプロ3年目の今季、ここまで数字が伸び悩んでおり、期待されている本塁打は4月19日終了時でいまだゼロ。今月は2試合でスタメン落ちとなるなど、不振が続いている。
19日の広島戦では、開幕ゲーム以来となるマルチ安打を記録。5回には三塁後方への2ベース、6回には今季初打点に繋がったレフト前ヒットを放つも、いずれも詰まり気味の打球であり、持ち前の長打力は今もその兆しは見えていない。チームは現在首位に立つなど、開幕からの好調を維持しており、ここからさらに勢いを増し抜け出すためにも、番号8の復調が待たれるところだ。
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苦しみながらも安打が出始めてきている佐藤の打撃については、ファンのみならず球界OBも関心を寄せており、ウィークポイントなどの分析も行なわれている。
現役時代に阪急、オリックスで長く活躍し、引退後は阪神でもコーチを務めた佐藤義則氏がYouTubeチャンネル『佐藤義則チャンネル』を4月19日に更新、この日の佐藤輝明のバッティングについて見解を語った。
佐藤氏はこの日の2本のヒットについて「二塁打はラッキーだったし、(2安打目も)当てるだけで飛んだコースが良かった」と内容を振り返りながら「(復調は)まだまだ。もっとしっかりしたヒットをみせてほしい」と述べており、その上で「でもタイムリーになって打点も付いたし、そういうのがきっかけで(コンディションが)上がってくれば打線にも厚みが出る」として、結果を称えている。
だが、フォームについては修正が必要であるとして「基本的に(バッティング時の)体重は地面に下げなければいけない。それが高めにボールが来るたびに上に移動してしまっている。どうしてもバットに力が伝わらないうえに、背伸びして打っている感じになる」と重心の高さを指摘。
続けて「重心をしっかり下げることにより高めには反応しなくなるのだが、高めに手を出す場面が多く、さらにストライクでは無くボール球を振っている」としてコースの見極めにも影響が及んでいるとコメントしている。
また佐藤氏は「重心を下げ、地面を足で掴むように立つことで状態も伸びないし、コンパクトに振ることができる。元々、ローボールヒッターなのにあれだけ高めを振ったらダメだよね」として、終始、重心の位置に関しての言葉を並べていた。
ここ6試合で5安打と、徐々に結果も残してきているだけに、さらなる打棒発揮が待たれる佐藤輝明。豪快なアーチを描き、本当の意味でそのバットから快音が聞かれる瞬間はいつ、訪れるのだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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