【小松礼雄のF1本音コラム】ピット作業ミスからの成長。今後はつねに「中団グループのトップにいないといけない」
現役日本人F1エンジニアとして、ハースF1でチーフを務める小松礼雄エンジニア。F1速報サイトで好評連載中のコラムの一部を掲載。現在のF1で起きている真相と、現場エンジニアの本音を読者のみなさまにお届けします。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
第1戦オーストラリアGPはダブル入賞のチャンスだったにも関わらず、2台連続でピット作業時にミスを犯し、ケビン(マグヌッセン)もロマン(グロージャン)もリタイアに終わりました。シーズン開幕までにしっかりとした準備をできていなかったことは、チームを運営する立場にいる僕たちの力不足で大きな反省点となりました。
そこで第2戦バーレーンGPまでの2週間に、どうしてあのミスが起こってしまったのか、その原因を探るべく、すべてを一から見直しました。ピットクルーの配置、練習のやり方、問題が発生した場合の手順、フリー走行の進め方、アプローチの仕方など全てを見直した結果、第2戦バーレーンGPでの5回のピットストップはすべて成功することができました。
やはり、何か問題が起きたとき、壁に当たった時に、どうまた立ち上がるかっていうのが一番大切なことです。もちろん、最初から問題を起こしてはいけないのですが、起きてしまったからにはすぐに対処して次のレースでしっかりと修正できたことは、チームみんなにとって大きな自信になりました。
バーレーンGPの決勝ではケビンが5位入賞を記録しましたが、マシンの速さを考えると4位でフィニッシュしなければいけなかったと思います。バーチャルセーフティカーが解除され、再スタートの際にケビンが一気に(ピエール)ガスリーに仕掛けたのですが、うまくいかずにコースオフしてしまいました。
あの時点では無理をせず、ターン1まで我慢してぴったり後ろについていってから仕掛ければ、たぶん一発でオーバーテイクできたと思います。そうすれば4位が獲れていたと思うので、あれはちょっと経験不足が出てしまったかなと思います。しかし、それ以外は落ち着いて良いレースをしてくれました。
一方のロマンですが、レース途中で左側の空力パーツが壊れて飛んでいってしまいました。しかも、その影響でバージボードの取り付けが弱くなってしまい、ある時点でバージボードも壊れてしまったんです。
ドライバーは突然グリップがなくなったと無線で伝えてきましたし、データでもかなりのダウンフォースを失っていたので予定外のピットインをせざるを得ませんでした。この際に壊れたバージボードがクルマの下に挟まっていたのが判ったので、それを取りぞき、また、コースに送り出しました。
その後は、バージボードがない状態でも結構いいペースで走れていたので、もったいなかったです。何より走行中にパーツが壊れるのは大問題なので、すぐに対策をしなければいけません。
■中国GPでのタイヤ選択の難しさ
■レベルの上がったチーム力とバクーの展望
続きはF1速報WEBで掲載中
「速報」をもっと詳しく
「速報」のニュース
-
<中間速報>金澤志奈が単独首位キープ 岩井明愛は1差追走5月26日11時44分
-
【速報】岸田総理、日中韓サミット出席のため韓国へ出発5月26日11時42分
-
<速報>全英切符は誰の手に!? 最終組の今平周吾、木下稜介、S・ノリスは全員パー発進5月26日9時55分
-
<速報>最終組ティオフ 金澤志奈はツアー初Vへパー発進5月26日9時44分
-
【速報】春季近畿高校野球、明石商も大敗 兵庫の2校が初戦で姿消す5月25日15時19分
-
<中間速報>小祝さくらが単独首位 岩井明愛、ルーキー政田夢乃ら1差追走5月25日13時1分
-
<中間速報>今平周吾が単独首位 堀川未来夢1差、池村寛世2差追走5月25日12時44分
-
<中間速報>皆吉愛寿香が単独首位浮上 吉川桃1差、種子田香夏ら2差追走5月25日12時8分
-
<速報>最終組ティオフ バーディ発進の小林光希が単独トップ5月25日10時49分
-
第104回天皇杯全日本サッカー選手権大会の全試合をPlayer!がリアルタイム速報!5月25日10時46分
スポーツニュースランキング
-
1大不振脱却への“劇薬”となるか 西武が松井稼頭央監督の休養を発表「成長には手応えを感じていました」 ココカラネクスト
-
2【阪神】岡田彰布監督、低調な打線に苦言「あまりにもひどすぎる」「交流戦で点入らんぞ」「同じことばっかり繰り返してる」 スポーツ報知
-
3大の里が初優勝 史上最速初土俵から7場所目 阿炎を破り12勝3敗 大相撲夏場所 スポーツ報知
-
4批判殺到!どこ投げてんだよ…! 大谷翔平、まさかの盗塁で“異変”が起きた…!? 相手捕手のリアクションがヤバすぎる 「古田さんも思わず苦笑」「さすがに無謀w」 ABEMA TIMES
-
5「仰天したということはない」フルトンが打ち明けた井上尚弥の衝撃ダウンへの“本音” 電撃再戦の可能性はあるか【現地発】 ココカラネクスト