首位快走のタナク「今日は激しくアタックしなかった」/WRC第5戦アルゼンチン デイ3ドライバーコメント
WRC世界ラリー選手権第5戦アルゼンチンは4月28日、SS9〜15が行われ、オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が総合首位をキープ。リードを46.5秒まで広げ、トヨタ移籍後初優勝に王手をかけた。
■Mスポーツ・フォード
●セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)/デイ3総合4番手
「午前中は霧のせいで全力を発揮できなかった。少し慎重すぎたし、クレイグ(ブリーン)と、エサペッカ(ラッピ)にアクシデントがあったと聞いたとき、何か悪いことが起きると思って、少し気が散ってしまった」
「少なくとも、僕らはここにいる。チャンピオンシップにとってそう悪くはない得点圏内で終えている」
「今日はダニ(ダニ・ソルド)がいい仕事をしたから、彼を追い越すことは難しかったと思う。これまでのイベントほど速く走れていない気がするけれど、ペースに苦戦していた昨年のように、理由がはっきり分っていない。だから、1日の終わりに4位に付けているのはそう悪くないよ」
●エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)/デイ3総合7番手
「正直に言って、またタフな1日となってしまった。僕らはすべてのSSで苦戦を強いられた。ただ霧のなかではハードにプッシュし続けて、まずまずのタイムが出せたよ」
「だけど、まだ僕たちが目標としている位置にはたどり着いていないから、その答えを見つけなければならない」
●テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)/デイ3総合9番手
「きょうは、第2走者だったから、路面の掃除役を強いられてしまった。最終SSでのタイムはちょっと期待外れだったけれど、まだ勉強中の身だから仕方ないね」
「明日は、まったく異なるタイプのステージを経験することになる。よりスローでより狭い道路がたくさんある。僕にはまだたくさんの宿題があるけど、次はもう少しうまく行くといいね」
■ヒュンダイ・モータースポーツ
●アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ3総合5番手
「今日は金曜日のトラブルを挽回しようとしていた。僕たちがトップ5に戻れたという事実は、1日の始まりの状況を考えると、ポジティブな結果だ」
「日中マシンにいくつか変更を施した。リヤの安定性をもう少し高めるためだったんだけど、間違いなく改善があった。総合4位のセブ(セバスチャン・オジエ)には大きく引き離されているわけではない。僕たちはただ着実に整った走行を心がけて、明日どのような結果が出るか楽しみだ」
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ3総合2番手
「総合2番手まで順位を上げることができてうれしいよ。今日はしっかりと集中力を保っていなければならなかった」
「霧がかかっていた午前中のステージでは、早い時間にタイムを少し失ったが、できるかぎり激しくプッシュしていった。ソフトタイヤを履いていた午後は、パンクのリスクを避けるために注意していなければならなかった」
「もっとプッシュしていけたかもしれないが、その必要はなかったんだ。オット(タナク)はこのラリーで圧倒的なリードを築いているから、明日の僕たちの目標は、総合2位の座を確保し、ドライバーズとコンストラクターズ選手権両方のポイントを最大限に増やすことだ」
●ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ3総合3番手
「オープニングステージは霧が出ていて非常に難しかった。あのコンディションをタイムを失わずに切り抜けるのは不可能だった。ロングステージの終わりでは状況が改善したけど、厳しい1日のスタートになった」
「表彰台を巡る戦いは、誰でも勝つ可能性がある。最終ステージはとてもうまくいったけれど、僕たちは限界で走行していたから、タイヤのことが少し心配だったよ」
「ひとつのミスも許されなかったから、クリーンに走り、ただ楽しむようにしていた。結局、良いタイムを出せて総合3位に上がることができた。日曜日はこの順位を守るためにできることをすべてやるよ」
■シトロエン・レーシング
●クリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)/デイ3総合8番手
「コースの真ん中に石があり、道幅を考えると避けることができなかったんだ。運の悪いことに、右のリヤタイヤがすぐにパンクしてしまった。僕は速く安定して走れていたし、総合3番手の座を守れるとはっきり感じていたから、残念だ」
●クレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC)/デイ3リタイア
「残念ながら、クレストを越えた先の右カーブで曲がるのが少し早すぎた。溝にはまりそうなことに気づいたから避けようとしたが避けきれず、しかも遅すぎた」
「(ジャンピングスポットを越えた後)着地して横転してしまった。チームには本当にすまなく思っている。彼らはもっと良い結果に値する働きをしてくれていたからね」
「それに僕はここでの経験が不足しているというのに、もうこれ以上このラリーで走ることができないことに、フラストレーションを感じているよ」
●カリッド-アル・カシミ(シトロエンC3 WRC)/デイ3総合14番手
「今日は僕たちにとって簡単な1日ではなかった。1日中出走順が1番だったことが主な理由だ。つまり午前中はほとんど、後続ドライバーのために道路の掃除役をして過ごすことになったんだ。午後はC3 WRCでより正確な走行をして、楽しめた。小さなミスをしたけど、幸い深刻な結果にはならなかった」
■トヨタ
●オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ3総合首位
「すべてが本当にうまくいっている。クルマに対しては非常に良いフィーリングを感じているし、特に今日のSSのような高速で流れるようなコーナーが続くコースは、我々のクルマにとても合っていると思う」
「昨日は限界まで攻め切ったけど、今日はそれほど激しくアタックしなかった。コントロールした走りを続けたつもりだったけど、それでも良いタイムを記録することができたよ」
「今朝は濃い霧が出るなど本当に難しい状況だったが、上手く走りきることができたと思う。 そして、霧が晴れた午後のステージでは心から走りを楽しむことができた」
「明日のエル・コンドルとミナ・クラベロのステージはとてもタフな道が続き、今日のステージとは大きく異なるから、慎重な姿勢を忘れずに臨む必要があるけど、それでも自信はあるよ」
●エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ3総合6番手
「今朝はクルマとセットアップがとても具合よく感じられ、いいスタートを切ることができた。しかし長いSSでペースノートの読み上げミスがあり、深い霧のなかで何も見えず間違った方向に進みコースを外れてしまったんだ。何にもぶつからなかったのはラッキーだったね」
「午後のステージではいい走りができた。すでに昨日からオットが素晴らしい走りをしていることからも、クルマに高いパフォーマンスがあることは分かっていたけど、私も一歩一歩スピードを高めていっている」
「僕が走った後、路面はどんどんとクリーンになって後続のライバルたちが有利な状況になったけど、それでもいいタイムを刻むことができたから自分のスピードには満足している」
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