バニャイア、前年度王者らしい走りで今季2勝目「最後のラップに余裕を持って完璧に管理できた」/第4戦スペインGP
4月28日、2024年MotoGP第4戦スペインGP MotoGPクラスの決勝レースがヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで行われ、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が優勝して今季2勝目をマークした。
前戦までチャンタリング問題に悩まされていたバニャイアは、直近2戦は表彰台を逃す状態が続いていた。その状態のなかで迎えた今回のスペインGP、金曜は今までと異なる作戦で挑んでいたようで、チャタリング問題の改善に努めていた。
しかし予選は7番手と、スプリントと決勝ともに今季最も低いグリッドからのスタートに。土曜日のスプリントでは、ウエットパッチが残る難しいコンディションでも上位につけていた。ところが、序盤にマルコ・ベゼッチ(プルタミナ・エンデューロVR46・MotoGPチーム)との接触もあり、転倒リタイアで終える結果となった。
その雪辱を晴らすべく挑んだドライコンディションでの決勝は、オープニングラップで一気に3台を交わしてトップに浮上し、レースを牽引していく。ホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)の転倒もあり、中盤まで独走状態となっていたが、終盤にマルク・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)が接近。
あわや接触という場面もあったが、マルク・マルケスの攻撃に同じることなくトップを死守。さらには、ベストレース・ラップタイムをも更新するファステストをマークし、リードを広げてのトップチェッカーを受けた。前年度王者らしい走りを展開し、今季2勝目を挙げた。
■フランセスコ・バニャイア(決勝:優勝)
「素晴らしかったよ。僕だけでなく、チーム全体や僕のために動いてくれている人たちのためにも、このような勝利が必要だったんだ。レースの60パーセントはスタートで決まった。とてもアグレッシブなレースだったから、オープニングラップでトップに出ることが不可欠だった。アウト側でのオーバーテイクはとても素晴らしく、とても嬉しかったよ」
「今日はフロントのフィーリングが理想的なものではなかったので、ブレーキをあまりかけすぎないことが非常に重要だった。気温が低いためか分からないけど、よく動いていた。レースは非常に長くて、特に何もなかったけど、あまりリスクを冒さず、最後のラップに少し余裕を持って完璧に管理できた」
「レースはラスト5周で決着がついたんだ。マルク(・マルケス)が追いついてきたときは、とにかく僕は待って彼のオーバーテイクに即座に対応するようにしたんだ。彼の2度目のアタックのあとはできるだけプッシュして、ゴールまで少しでもギャップを作ろうと思った。最後はなんとか速いラップも刻むことができてすべてが完璧だったし、本当にうれしいよ。ここでのレースは3年連続での勝利となり、さらに特別なものになったよ」
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