限られた選択肢のなか、2025年に向けF1チームとの交渉を行うボッタス。他カテゴリーへの転向は考えず
バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)は、2025年もF1に残れるかどうか決まっていないが、他のカテゴリーには目を向けておらず、F1に残ることに100%集中していると語った。
ボッタスは、現時点で2025年にF1に残る契約を結んでいない多くのドライバーのひとりだ。ボッタスはグランプリ優勝が10回、ポールポジション獲得が20回と、全ドライバーのなかでも最高の経歴を持っているにもかかわらず、選択の余地は少ない。最も可能性の高いシナリオは、2025年にザウバーから移籍しなければならないことだ。それはザウバーのCEOであるアンドレアス・ザイドルが、2025年に加入することが決まったニコ・ヒュルケンベルグと、今年限りでフェラーリを離れるカルロス・サインツを理想的なドライバーラインアップと考えているためだ。
上海でボッタスは、人々の記憶は短い傾向にあることを認めた。彼は今年、ポイントを獲得するチャンスをすでに3回逃しており、彼の評価はその影響を受けているかもしれないという。ボッタスはピットストップの問題に2回見舞われており、先週末の第5戦中国GPでは9位か10位でのフィニッシュが可能と思われた矢先に、フェラーリ勢エンジンが動きを止め、その場でリタイアを余儀なくされた。
ボッタスは次のように認めた。
「モータースポーツはそういうもので、自分の実力を示すのが難しいこともある。でも、細部まで調べて、各ドライバーのパフォーマンスを見ようとする人にはわかると思う。でも外の世界では、それは難しいことだろう。ポイントを獲得していないときは、ある意味では、ほとんど隠れているようなものだ」
「ここまで何度かよい予選セッションやレースができたと感じているが、それらは常に損なわれてきた。ピットストップであろうとなかろうと、何かが起こった。僕にできることは、できる限りベストなパフォーマンスを発揮することだけだが、最近は感触がいいので、しかるべき人たちが見ていてくれることを願っている」
細部まで目を配っている人々について言及したことで、チームはボッタスに何を見ることができるのかと質問された彼は、自身のパフォーマンスは現在のボスたちにとって非常に明確だと断言した。
「彼らは僕がしている仕事のことを確かにわかっている。先週は、日本で2日間ノンストップでテストを行って5レース分の距離を走り、夜に飛行機で移動し、シミュレーターに直行して相関関係の作業をした。だから彼らは知っているよ」
しかし、ルイス・ハミルトン(メルセデス)とフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)がすでに来年に向けて動いたことから、ボッタスは2025年の出場権を見つけるための時間が足りないかもしれないことを認めている。
「近いうちに何かが起こり始めると思う。今では、フェルナンドがアストンに残ることを決めたのは明らかで、それは終わった話だ。だからそれほど多くの駒がどこにでも落ちているわけではない。もちろん、カルロスが何をするつもりなのか、メルセデスは何をするのかなど、何人かのドライバーについてはわからない点がある。理想的には、今後数週間以内に整理され始めると思う」
ボッタスは、近いうちに自分の将来を決める可能性に自信を示し、「僕たちはそのことに取り組んでいるし、確かに交渉も始まっているので、数週間先は興味深いものになるはずだ」と述べ、レースを続けるために他のカテゴリーには目を向けていないことを明らかにし、「すべての選択肢は100%F1だ」と主張した。
ボッタスがザウバーから放出された場合、アルピーヌとハースは今後数年間にわたってボッタスを迎え入れる可能性があるようだ。メルセデスがボッタスを呼び戻す可能性は低く、レッドブルが所有する2チームは、2025年にマックス・フェルスタッペンとともにレースをする3人のドライバーを決めるにあたって、傘下以外の外部のドライバーに目を向けるとは考えにくい。
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