WEC:トヨタ、ル・マン前哨戦で1-2フィニッシュ。アロンソがデビューウイン飾る
2018/19年WEC世界耐久選手権開幕戦の決勝レースが5月5日、ベルギーのスパ・フランコルシャンで行われ、6時間レースをTOYOTA GAZOO Racingの8号車トヨタTS050ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/フェルナンド・アロンソ組)が制した。僚友7号車トヨタTS050ハイブリッドが総合2位を獲得。総合3位にはレベリオン・レーシングの1号車レベリオンR13・AERが入っている。
スタートからトップ快走する8号車トヨタとは対照的に、全車から1周遅れのピットレーンスタートとなった7号車トヨタ。
苦しい立ち上がりとなった7号車トヨタだったが、スタート直後と1時間後のフォードGTのクラッシュによって導入された2回のセーフティカーランの助けも借りながらレース折り返し直前には、レベリオン・レーシングらのLMP1プライベーター勢を攻略して総合2番手に浮上する。
その後、首位を走る8号車トヨタにイレギュラーのピットストップや一貴の単独スピンなど、小規模のタイムロスがあったものの、2台のトヨタTS050ハイブリッドは55〜60秒のギャップを維持しながら約2時間に渡って走行を重ねていく。
しかし、チェッカーまで残り1時間を迎えようかというタイミングで、直前まで3号車レベリオンR13・ギブソンと総合3番手を争っていたSMPレーシング、17号車BRエンジニアリングBR1・AERのマテボス・イサキャーンがオー・ルージュの出口付近でクラッシュ。この日3回目のSCが入る。
これによりトップを走る8号車トヨタと2番手につける7号車トヨタの差は事実上消滅。チェッカーまで残り約45分でレースがリスタートされると8号車トヨタを駆る“ルーキー”アロンソの背後に7号車トヨタのコンウェイがピタリとつける形に。
しかし、トヨタは2台を争わせることはさせず。両車はマージンを保ったままファイナルラップを迎え、トヨタが2年に渡るロングシーズンのオープニングレースでワン・ツー・フィニッシュを飾った。
プライベーター勢最上位となる総合3位は、アンドレ・ロッテラーらを擁す1号車レベリオンR13・ギブソンが獲得。僚友3号車レベリオンR13・ギブソンがこれに続く総合4位に入っている。レベリオン勢はトヨタから2ラップスダウンとなったが、LMP1プライベーターとしては前評判どおりの実力を示したといえるだろう。
総合5番手はバイコレス・レーシング・チームの4号車ENSO CLM P1/01・ニスモ、同6番手はSMPレーシングの11号車BRエンジニアリングBR1・AERとなり、それぞれトップから5周遅れでチェッカーを受けている。
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