フルトン、ミークとともにポルトガルでWRC復帰へ「クレイグを称える最善の方法だと思う」
クレイグ・ブリーンとコンビを組んで今季2023年のWRC世界ラリー選手権に参戦していたジェームス・フルトンが、クリス・ミークのコドライバーとして、5月11〜14日に開催される第5戦『ラリー・ポルトガル』でシリーズに復帰することとなった。
昨シーズンの最終戦ラリージャパンからブリーンとコンビを組み、今季はヒョンデ・シェル・モビスWRTからパートタイムでのWRC参戦が予定されていたフルトン。しかし、彼らが出場予定だった第4戦クロアチア・ラリーを前に行われたテスト中に起きた悲劇的な事故によってブリーンが亡くなった後、彼のプログラムは白紙となっていた。
今年2月に行われた第2戦ラリー・スウェーデンでブリーンとともに総合2位となったフルトンは、今週からふたたびラリーカーに戻り、WRC通算5勝をマークしているベテランのミークと一緒に走ることになった。彼らが走らせるクルマはWRC2クラスの『ヒョンデi20 Nラリー2』であり、チーム・ヒョンデ・ポルトガルがこれを運営する。
「非常につらい瞬間だったが、今は復帰の準備ができていると感じている」とフルトンはWRC.comに語った。
「簡単な決断ではなかったが、クレイグ(・ブリーン)が望んでいたことだとわかっている」
「彼と一緒にこの挑戦を始めたのだから、一緒に始めたことをやり遂げることが、彼を称える最善の方法だと思うんだ」とフルトン付け加えた。
シトロエンやトヨタで活躍したミークは前述のとおり、2016年のポルトガルを含む5つのラリーで総合優勝の経験を持つ。しかし43歳のイギリス人は2019年を最後に世界選手権の舞台から遠ざかり、近年はシュコダ・ファビアRSラリー2の開発などに従事してきた。
なお、WRC復帰を前にブリーンの代替ドライバーとして先月、ポルトガル・ラリー選手権第3戦『ラリー・テラア・ボボレイラ』にヒョンデのラリー2カーで参戦したミークは、マルコ・ブラシアに15.5秒差をつけて勝利を収めている。
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