DeNAも青ざめる サイ・ヤング賞右腕バウアー 巨人戦で浮き彫りとなった「2つの弱点」
投球内容が注視されるバウアー(C)Getty Images
多くの注目を集めたバウアーと巨人打線との初対決、まずは巨人側に軍配が上がったようだ。
9日の巨人戦(ハードオフエコスタジアム新潟)に先発したサイ・ヤング賞右腕、トレバー・バウアー投手は3発を浴びるなど、6回11安打7失点でKO、敗因はどこにあったのか。
【動画】注目集めたバウアーと巨人打線対決、4番・岡本和真は2回にホームランを放つなど存在感を示した
試合後、バウアーは「なかなかよかったとは言えない結果だったと思います」としっかり結果を受け止めた。理由として「球種の選択ミス、ボールの精度、向こうのゲームプラン」を挙げた。
地方球場特有のマウンドに苦しんだ。すべての球種の制球に苦しみ、球は高めに浮き、2回に岡本和真、6回に大城卓三、門脇誠にそれぞれ1発を浴びた。
巨人もしっかりウイークポイントを攻めてきた。2軍戦の登板時から指摘されてきた、クイックが苦手という点を捉え、「足攻め」を展開。初回の丸佳浩は盗塁死となったものの、2回二死一塁からは梶谷隆幸、4回にも門脇誠が盗塁を成功させた。バウアーをゆさぶり、勝機に結び付けた。
一方。この試合前までの巨人の4盗塁は12球団ワーストの成績。「足を使えない」ことが課題とされてきたチームでもここまで走ることができるということは、他球団にとっても今後のバウアー攻略の大きな足がかりとなりそうだ。
またこの日は変化球主体の配球となったバウアー。初回の丸のヒット、2回の大城のヒットはいずれも持ち味の一つであるナックルカーブを引っ張ることなく広角に打っていったものとなった。丸はバウアー対策について「まずは速いまっすぐに合わせて、浮いてきた変化球を捉えられた」と語っているが、今回の「バウアー撃ち」は足攻め同様、今後対戦する各球団の「学び」になったことは間違いない。
とはいえシーズンは始まったばかり。バウアー自身も「日本人選手に対してももっと知って、学ばなければいけない」と再度、勉強することを誓った。今後は中4日で14日の阪神戦(甲子園)に登板予定の右腕が、今回の登板を受けてどんな修正能力を示してくるかも引き続き、注目となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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