3連勝で”雑音”を消した山本由伸 専門メディアも「新球種」への取り組みなどに賛辞「記録的な契約は無駄ではなかった」
力は発揮し始めた山本への評価は高まるばかりだ(C)Getty Images
大物新人右腕が本調子になりつつある。
ドジャースの山本由伸は現地時間5月7日(日本時間8日)のマーリンズ戦で8回を投げて被安打5、自責点2、奪三振5、四死球0という内容で、シーズン4勝目をマークした。2本のアーチを許して失点を喫したものの、他には大きなピンチも招くことはなく、8度目の登板でメジャー最長のイニング数を投げ抜いた。
【動画】山本由伸が初回から19球連続ストライクの記録達成
スタッツでも防御率2.79など、先発投手として上々の数字を残すなど、オリックス時代を彷彿とさせるパフォーマンスをメジャーでも発揮している山本。マウンド毎に安定感を増しているここまでの活躍を踏まえ、専門メディアもこの上ない賛辞を贈っている。
ドジャースの情報を扱う『Dodgers Way』は現地時間5月11日(同12日)、山本の活躍を振り返る特集記事を配信。その中では、メジャーデビューを果たし、1回5失点で降板したソウルでのパドレス戦に触れながら、「悲惨な初先発の後、ドジャースを嫌う人々はすぐにSNSに投稿し、『過大評価』のレッテルを貼りヤマモトを攻撃した」と野球ファンの反応を強調。その上で、2度目以降での成績については「防御率は1.76で、奪三振45個に対し四球はわずか7個だった」と指摘している。
さらに、「それだけではない」と綴っており、同メディアは山本が最新の登板で新球種を披露したと主張しており、「火曜日には、彼は速球、スプリットフィンガー、カーブボール、カッターの武器に加える新しい球種も生み出した。時速約94マイルでシンカースイーパーのようなものを8回ほど投げた」などと説明。
続けて、「これは、ヤマモトがNPBの栄光と実証済みの武器に安住しているだけではなく、新しい世界で打者を支配するまったく新しい方法を模索していることを示している」とプレーへの取り組み姿勢を評価する言葉を並べている。
その上で同メディアは、「ドジャースがヤマモトを熱烈に追いかけ、最終的に記録的な契約を結んだのは無駄ではなかった」と断じており、加えて「『過大評価』と『過払い』は、特にMLB初先発から間もないヤマモトに使うには常に間違った言葉だったが、彼は本当にそのどちらでもないことを示し始めている」と見解を記している。
圧巻のパフォーマンスを続けるなど自らの実力で、周囲からの“雑音”を見事に消し去った山本。すでにドジャース先発陣でも頼れる存在となっている背番号18の今後のピッチングには、より大きな期待が向けられている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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