表彰台を争うヌービル「今日のバトルは楽しかった!」/WRC第5戦ポルトガル デイ2後コメント
5月13日、WRC世界ラリー選手権第5戦『ラリー・ポルトガル』の競技2日目はSS9からSS15、計7本のスペシャルステージ(SS)で争われた。前日午後に総合首位に立ったTOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が、デイ2でも引き続きトップ維持し、後続とのギャップを大きく拡げている。そんなデイ2を終えた各陣営からドライバーコメントが発表されている。
■Mスポーツ・フォードWRT
●オット・タナク(#8 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合5番手
「自分自身に苛立ってもいるが、難しい週末だ。望んでいるような状態になれないのはつらいことだ。今の時点でできることは何もない」
「ここ(SS15)ではハンドブレーキが利かなくなった。なんて一日だろう」
※SS13、SS15直後の公式インタビューより
●ピエール-ルイ・ルーベ(#7 フォード・プーマ・ラリー1)/リタイア
「表彰台を争うなかで、午前中に小さなミスをしてしまった」
「昨日は強力な一日だったけれど、ポルトガルでのこの結果は残念だ。申し訳なく思っている。すでに次のレースを楽しみにしているよ」
※Twitterより
■ヒョンデ・シェル・モビスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合3番手
「少々苦しんだとはいえ、今日のバトルは楽しかった! 状況は昨日に比べればマシになったけれど、僕が望んでいたとおりにはならなかった」
「僕たちは全員が接戦になっている。明日はドライバーズ選手権とマニュファクチャラーのランキングのために、最大限のポイントを獲得することが重要だ」
「パワーステージで好結果を出すことは必須だ。クレバーに行くなら、最初のステージではそれほど激しくプッシュしないでおくと思う。そうすれば“ファフェ(SS19)”に向けてタイヤをよい状態にしておけるし、週末を堅実な順位で終えることができるだろう」
●エサペッカ・ラッピ(#4 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合4番手
「今日は本当に暑くて、顔に熱気を感じたよ。僕たちはトラブルなしだった。パンクや事故もなく、スピードも出ていた。安定した一日だったよ」
「明日は4つのステージがあるから、今日と同じアプローチを取ると思う。最初に比べる相手はチームメイトだから、ここでティエリー(・ヌービル)やダニ(・ソルド)と戦うことができてうれしい」
「でも首位のカッレ(・ロバンペラ)がかなり先にいるのが悔しいね」
●ダニ・ソルド(#6 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合2番手
「戦いに留まるために激しくプッシュしていた。タイヤの摩耗が心配だった時もあったが、ステージではよいリズムを維持しようと心がけていた」
「僕はクルマに戻ってきたことを本当に楽しんでいる。今日ははるかにグリップがあったから、昨日よりも自然に感じた。いくつかリスクを犯したが、大きな問題は何も起きなかった」
「明日もとても手ごわそうな新しいステージがふたつある。長い一日になるだろうが、いい日にしたいと願っているよ」
■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合首位
「非常にいい一日だった。昨晩クルマのセットアップを少し変えたところフィーリングがさらに良くなったので、純粋にドライビングを楽しむことができるようになったんだ」
「今朝の最初ステージは、グリップが大きく変化するなどトリッキーな路面だったけど、クルマのフィーリングが良かったから、とにかくハードにプッシュし続けた。午後のステージはコンディションが良い場所ではいいペースを保ち、荒れている場所ではペースを落とすなどして、クルマとタイヤをしっかり守ることができたと思う」
「楽に走ることができているので、明日の朝はまずクリーンに走り、最後のパワーステージでは少しチャレンジをしてみるつもりだ」
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/リタイア
「昨日はとても困難な一日だった。路面のクリーニング役を担うため苦労することは予め分かっていたが、それでけでなく、クルマのフィーリングや自信に関しても少し悩んでいた」
「それでも状況は良くなっていき、ベターなフィーリングで“モルタグア”のステージ(SS7)に臨んだのだが、トリッキーなセクションで足をすくわれてしまった。左コーナーがふたつ続く高速セクションで、ふたつめのコーナーは少し砂が多くて滑りやすかったため、ほんの少し滑ってコーナリングがワイドに膨らみ、バンクに当たってクルマが激しく転がってしまったんだ」
「スコット(・マーティン/コドライバー)も僕も身体はまったく問題なく、クルマは僕らをしっかりと守ってくれた。今は、次の『ラリー・イタリア・サルディニア』でクルマに戻ることが楽しみにしている」
●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合36番手
「今日は出走順がトップだったので非常に苦労するだろうと覚悟していましたが、このようなコンディションをどう切り抜けたらいいのか、経験を積むことができたのは大きな収穫でした」
「例年同様、土曜日に設定されるステージは道の表面がルースグラベルで覆われているため非常に滑りやすく、駆動も伝わりにくい難しい路面でした。そして午後の再走ステージは、予想以上に荒れたコンディションでした。小型のクルマが走ったことでまったく違う轍やラインが刻まれ、再走ステージでもまだ路面のクリーニングが必要でした」
「明日はまずクルマをフィニッシュまで運ばなくてはなりませんが、午前中、とくに“ファフェ”のステージの1回目の走行で様子を見て、もし調子が良ければ最終のパワーステージでプッシュして、チームのために追加ポイントを獲得したいと思います」
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