ニック・タンディ&ポルシェ初優勝。道見真也が4位入賞/IMSA iRacing Proシリーズ第4戦
5月14日、新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックの影響をうけ2020年シーズンの中断を余儀なくされているIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の公式バーチャルシリーズ、IMSA iRacing Proシリーズ第4戦が“仮想”ロード・アメリカで行われ、ニック・タンディ(ポルシェ911 RSR)が初優勝を飾った。
全6ラウンドで構成されるIMSA iRacing Proシリーズはその名のとおり、レースシムの『iRacing』を使用したオンラインレース。参加者は上限50名とされ、基本的にはIMSAが運営している複数のシリーズのいずれかに参戦しているドライバーを対象としている。
そんなeレースシリーズも今戦から後半戦に突入。戦い舞台はロード・アメリカだ。決勝前に行われた予選では、フォードGTを駆るロドリゴ・プラカーがポールポジションを獲得。その後ろにタンディと、アイハンキャン・グーベンのポルシェ911 RSRが続いた。
迎えた決勝、まずはプラカーが好スタートを決めた一方で、予選4番手から順位をひとつ上げタンディと2番手を争う格好となっていたケルトン・クックのフォードGTがグーベンに追突されてスピン。オープニングラップで大きく順位を落とすことになってしまった。
後方でのアクシデントをよそに首位のプラカーはタンディとの差を2秒ほどに開いた状態で快走を続ける。レース開始から35分後、そのプラカーが上位陣では最初にピットへ。対するタンディは約5分後の40分過ぎに3番手のグーベンとともにピットイン。トップでコースに復帰し見事オーバーカットを成功させた。
タンディとグーベンのポルシェ勢はこの直後に出された“コンペティション・コーション”明けもワン・ツーを維持するが、順位を下げた前半戦のリーダー、プラカーはアクシデントに巻き込まれて後退してしまう。また、タンディとランデブー走行を続けていたグーベンも周回遅れのマシンの単独スピンに巻き込まれる不運があり戦線離脱を余儀なくされた。
代わって2番手となったのは、開幕2連勝を飾っているブルーノ・シュペングラー(BMW M8 GTE)。彼はプラカーと同じタイミングでピットに入ったが、プラカーとは対照的にアンダーカットを成功させ順位を上げていた。
レースは残り20分、タンディとシュペングラーのワークスドライバー対決は2015年のル・マンウイナーに軍配が上がり、最終的に2.8秒差でポルシェ911 RSRがIMSA iRacing Proシリーズ初優勝を飾っている。
3位はレース終盤に激しさを増したジョン・エドワーズ(BMW M8 GTE)とリチャード・ハイスタンド(フォードGT)、クックによる熾烈なバトルの後方につけ、彼らアクシデントを回避したフィリップ・エング(BMW M8 GTE)が漁夫の利を得るかたちで獲得。今戦フォードGTからポルシェ911 RSRに使用するマシンをスイッチした道見真也がこれに続く4位でチェッカーを受けた。
IMSA iRacing Proシリーズの次戦第4戦は5月28日18時(日本時間29日7時)から行われる。開催地はバージニア・インターナショナル・レースウェイだ。
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