MotoGPフランスGP、ビニャーレスが初日トップタイム。母国GPのクアルタラロは勢い衰えず3番手
MotoGP第5戦フランスGPのフリー走行1回目、2回目がル・マン-ブガッティ・サーキットで行われ、MotoGPクラスはマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が初日総合のトップタイムをマーク。前戦スペインGPでポールポジションを獲得したルーキー、ファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)はフリー走行1回目でトップにつけ、初日総合としても3番手で終えて好調を維持している。
フリー走行1回目は気温15度、路面温度26度のドライコンディションのもと、行われた。序盤にトップに立ったのは、ジャック・ミラー(プラマック・レーシング)。しかしセッション開始15分過ぎ、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)がそのタイムを0.011秒更新する。
序盤にはホルヘ・ロレンソ(レプソル・ホンダ・チーム)が8コーナーでスリップダウン。ロレンソはピットに戻り、再び走行を行った。
セッション折り返しの時点で、トップはマルケス、2番手にミラー、3番手にカル・クラッチロー(LCRホンダ・カストロール)、5番手にアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)が続く。
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)はトップのマルケスから0.566秒差の6番手。一方、前戦スペインGPでポールポジションを獲得し、話題をさらったクアルタラロは12番手につけていた。
セッション開始25分を過ぎたころ、バレンティーノ・ロッシ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)のマシンにトラブルが発生。走行中のロッシのマシンのチェーンが外れてしまったのだ。マシンから外れたチェーンはグラベルへ吹っ飛び、ロッシはそのままスローダウン。幸い転倒につながることはなく、ロッシはマシンをコース脇に止めてピットに戻った。
セッション終盤、タイムの更新が相次ぐなか、最後のアタックでクアルタラロが1分31秒986を叩き出してトップに躍り出る。クアルタラロはそのままフリー走行1回目を制し、母国グランプリでの最初のセッションをトップで終えた。なお、このセッションで1分31秒台をマークしたのはクアルタラロのみである。
2番手にはドヴィツィオーゾ、3番手にはダニロ・ペトルッチとドゥカティ・チームが続き、4番手はビニャーレス、5番手はマルケスだった。中上は最終的に、15番手でセッションを終えている。
■FP2:トップ4はヤマハとホンダが分け合う
フリー走行2回目は気温20度、路面温度31度のドライコンディションで行われた。序盤にトップに立ったのはマルケスで、自身がフリー走行1回目で記録したタイムを更新する。
セッション中盤時点で、トップのマルケスに2番手のクラッチローが続き、3番手にはポル・エスパルガロ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)がつけていたが、開始20分すぎにポル・エスパルガロは14コーナーで転倒を喫してピットへの帰還を余儀なくされた。
セッション残り時間4分を切ったあたりで、各ライダーが続々とタイムを更新。なかでもビニャーレスが1分31秒428を記録して、トップに浮上する。ビニャーレスはこのタイムでフリー走行2回目、そして初日総合としてもトップで終えた。
このセッションの大半の時間をトップにつけていたマルケスもラストアタックでタイムを更新するが、ビニャーレスに0.19秒及ばず2番手。3番手にはやはり終盤にタイムを短縮したクアルタラロがつけた。
4番手にはロレンソ、5番手にドヴィツィオーゾが続き、ドヴィツィオーゾがドゥカティ勢としては最上位。このセッション序盤に転倒を喫したペトルッチは6番手だった。中上はトップから0.775秒差の9番手で、初日総合としても9番手で終えている。
フリー走行2回目はヤマハとホンダがトップ4を分け合った。ただ、ヤマハファクトリー陣営としてはビニャーレスのチームメイトであるロッシが13番手に沈んでおり、ライダーで明暗が分かれる結果となった。
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