「ウィズコロナへの空気感醸成を促す役割がある」 野々村チェアマン、声出し導入へ決意
サッカーキング2022年5月17日(火)20時58分
オンラインで取材対応をした野々村チェアマン
Jリーグは17日、ウィズコロナでのスポーツ観戦をさらに充実させるため、Jリーグの各試合において、効果的な感染症対策を講じながら声を出して応援できる「声出し応援エリア/声出し応援席」を段階的に導入していくことを決定した。政府の基本的対処方針に基づき実施するもので、6月上旬~7月にかけて数試合で運営検証を行い、その後は希望するすべてのクラブが声出し応援エリアを導入できるよう進めていく。
発表に併せて行われたメディア向けブリーフィングに出席したJリーグの野々村芳和チェアマンは、「日本政府の基本方針に基づいてやっていくことを今日、実行委員と再確認した上でサッカーを取り戻すことをやっていこうと話しました」とコメント。
スモールスタートをして、検証を経た上でステップを踏んでいくことになるが、「声を出すエリアと、安全・安心を担保するエリアをうまく運営できるかが大事です。まだまだサポーターにも協力いただかないといけません。声を出せないエリアの人たちが我慢しつつ、運営をうまく進める。今の対処方針ではそうしかできません。政府では、マスク着用の議論もしているようですが、今後、(政府の)方向性が変わることもありえます。現在の方針でできることを自分たちは考えていきますが、今の段階でできることはこういった形」と、理解を求めた。
日本政府が定めるイベント開催制限があり、スポーツのみならず国内で多くのエンターテインメントが「自発的な声出し」を制限している中、声出し応援の導入を決めたが、「これまでJリーグも政府の基本方針に基づいて、どれだけお客さまを入れられるか、サポーターにも協力していただいてきました。声出しについて海外も『どうぞ』とは言っていません。それぞれの国のやり方がある中、日本はどう生き残っていくかが基本的な考え方にならざるを得ません。もう少し早く元の姿に戻さないといけないと、多くの人に思ってもらえるようなサッカー文化にしないといけないとは思っていますが、日本ではまだそういう認識になっていないところもあります」と、日本という国の中で模索をしてきたと話す。
現在は反復・継続的に大声を出すことなどを制限することで、収容人数100%でのイベント開催を可能としている政府策定の開催制限(令和4年3月17日付)。大声を出すことを認めることで『収容人数50%もしくは5000人の大きい方を上限とする』制限が求められることになる。野々村チェアマンは、「昨年からどちらかに持っていってほしいと、クラブの立場(北海道コンサドーレ札幌社長時代)からJリーグに伝えていました。クラブ経営があるので、収入について避けられない部分はありますが、情熱を戻すことが中長期的に重要と見る部分もあります。選択肢があることが重要で、あとはクラブ経営者がどう思うか。政府の担当者と話して、一つ前に進められたことはよかったと思っています」とし、「Jリーグは58クラブあり、スタジアムの形状も様々です。J2、J3も一員で、サポーターもいる。そこの感染リスクと、J1のように満員想定での感染リスクは違うので、すべて同じはおかしいと思っています」と、各クラブに選択肢を持たせることが大切だと話した。
プロスポーツのみならず、音楽イベントなどにも先駆けての検証開始となるが、「一定数、怖いと思っている人もいると認識しています。エビデンスを積むことでウィズコロナへの空気感が醸成される。醸成されてから戻すのではなく、醸成を促す役割がスポーツにはあると思います。怖いと思う方にも安心ですよと示す。サッカーが社会での一つの役割を担うことが重要だと思っています」と、先陣を切って踏み出す覚悟を示している。
発表に併せて行われたメディア向けブリーフィングに出席したJリーグの野々村芳和チェアマンは、「日本政府の基本方針に基づいてやっていくことを今日、実行委員と再確認した上でサッカーを取り戻すことをやっていこうと話しました」とコメント。
スモールスタートをして、検証を経た上でステップを踏んでいくことになるが、「声を出すエリアと、安全・安心を担保するエリアをうまく運営できるかが大事です。まだまだサポーターにも協力いただかないといけません。声を出せないエリアの人たちが我慢しつつ、運営をうまく進める。今の対処方針ではそうしかできません。政府では、マスク着用の議論もしているようですが、今後、(政府の)方向性が変わることもありえます。現在の方針でできることを自分たちは考えていきますが、今の段階でできることはこういった形」と、理解を求めた。
日本政府が定めるイベント開催制限があり、スポーツのみならず国内で多くのエンターテインメントが「自発的な声出し」を制限している中、声出し応援の導入を決めたが、「これまでJリーグも政府の基本方針に基づいて、どれだけお客さまを入れられるか、サポーターにも協力していただいてきました。声出しについて海外も『どうぞ』とは言っていません。それぞれの国のやり方がある中、日本はどう生き残っていくかが基本的な考え方にならざるを得ません。もう少し早く元の姿に戻さないといけないと、多くの人に思ってもらえるようなサッカー文化にしないといけないとは思っていますが、日本ではまだそういう認識になっていないところもあります」と、日本という国の中で模索をしてきたと話す。
現在は反復・継続的に大声を出すことなどを制限することで、収容人数100%でのイベント開催を可能としている政府策定の開催制限(令和4年3月17日付)。大声を出すことを認めることで『収容人数50%もしくは5000人の大きい方を上限とする』制限が求められることになる。野々村チェアマンは、「昨年からどちらかに持っていってほしいと、クラブの立場(北海道コンサドーレ札幌社長時代)からJリーグに伝えていました。クラブ経営があるので、収入について避けられない部分はありますが、情熱を戻すことが中長期的に重要と見る部分もあります。選択肢があることが重要で、あとはクラブ経営者がどう思うか。政府の担当者と話して、一つ前に進められたことはよかったと思っています」とし、「Jリーグは58クラブあり、スタジアムの形状も様々です。J2、J3も一員で、サポーターもいる。そこの感染リスクと、J1のように満員想定での感染リスクは違うので、すべて同じはおかしいと思っています」と、各クラブに選択肢を持たせることが大切だと話した。
プロスポーツのみならず、音楽イベントなどにも先駆けての検証開始となるが、「一定数、怖いと思っている人もいると認識しています。エビデンスを積むことでウィズコロナへの空気感が醸成される。醸成されてから戻すのではなく、醸成を促す役割がスポーツにはあると思います。怖いと思う方にも安心ですよと示す。サッカーが社会での一つの役割を担うことが重要だと思っています」と、先陣を切って踏み出す覚悟を示している。
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