揺れる韓国プロ野球界!日韓戦前日の“深夜の酒盛り騒動”発覚で「日本キラー」は二軍降格「ベテランとして考えが浅はか」
日本戦で先発マウンドに立ったキム・グァンヒョン。チームの精神的支柱でもあった彼の行動が問題視されている。(C)Getty Images
各国で小さくない話題となったワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。侍ジャパンが14年ぶりの世界制覇をやってのけ、列島も大いに沸いた祭典にあって、辛酸をなめたのが韓国代表だった。
3大会ぶりのベスト4進出ひいては史上初の優勝を目指した韓国。しかし、日本での1次ラウンドを戦って2勝2敗で力なく敗退。大きな注目を浴びた日韓戦でも4-13で大敗を喫するなど、不甲斐ないパフォーマンスに終始したチームは国内でも容赦のないバッシングを浴びた。
【動画】マウンド上では躍動!? キム・グァンヒョンが日本戦で見せた奪三振シーン
そんな大会が幕を閉じてから約2か月、ようやく不穏なムードが消え始めていた韓国プロ野球界。だが、新たに明らかになったスキャンダルによって選手たちは猛烈な批判に晒されている。
全国紙『スポーツ朝鮮』など大手メディアが一斉に報じたのは、大会期間中の飲酒騒動だ。
おそらく飲酒そのものが悪いわけではない。問題視されているのはタイミングだ。複数メディアによれば、来日期間中に東京の赤坂にある高級サロンを「韓国国内でトップクラスの投手3名」(韓国放送局『SBS』)をはじめとする複数選手が来訪。初戦となった3月9日のオーストラリア戦、そして同10日の日本戦の前日に飲酒をし、試合当日の早朝まで帰らなかったというのだ。韓国代表はいずれのカードでも敗戦。手痛い連敗を喫し、大会からの敗退が決定的となっていた。
無論、炎上は不可避だ。一連の報道が出るや否や国内ではメディアを中心に選手たちに批判の声が上がった。そうした状況下でKBO(韓国野球委員会)は「個別調査を開始した。プロ野球の各球団は協力的で、事実関係を明らかにする。規定違反があれば懲罰委員会を開催する予定だ」と発表。すぐさま“火消し”に走っている。
さらに「日本キラー」の異名で知られる34歳のベテラン左腕で、日本戦にも先発登板をしていたキム・グァンヒョンも1日に一連のスキャンダルを「事実」と認めた。そして「代表期間中に考えなしに行動してしまった。野球を愛するファン、先輩や後輩にも心から謝りたい」と公の場で頭を下げ、次のように語っている。
「ベテランとして考えが浅はかで、自分をコントロールできなかったことを後悔している。私はKBOの調査に誠実に協力し、その結果を謙虚に受け止める。そして深く反省し、二度と野球を愛してくださる方々を失望させないようにしたい。私の不名誉な行動で大きな失望を与えたことに対して、野球を好きで愛してくださる方々に心からお詫びしたい」
幾度となく謝罪の言葉を繰り返したキム・グァンヒョン。すでに所属するSSGランダースは二軍降格を発表。再昇格時期は不透明だとみられている。
グラウンド上での失態によって国内での声価を落としていた韓国プロ野球界。そうしたなかで新たに明らかになったスキャンダルの余波はしばらく広まっていきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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