ゴードン・マレー設計のV12新型スーパーカー『T.50』公開。F1譲りのファンカー機構搭載
世界的なカーデザイナーで、かつてはF1マシンの設計も手がけたゴードン・マレー。彼が率いるゴードン・マレー・オートモーティブは6月5日、まったく新しいスーパースポーツカー『T.50』を発表した。
市販ロードカー『マクラーレンF1』のデザイナーとしても知られるマレーが新たに設計したスーパースポーツは、高回転型V12エンジンをリヤミッドシップに搭載しながら車重は1トンを切るスペシャルマシンだ。
980kgという車両重量を実現する軽量化の要は、独自のカーボンファイバーモノコック。この技術によりT.50は定員3名分の空間と実用的で充分な荷物スペースを確保しながら、俊敏なコーナーリングを可能とするライトウエイトを手に入れている。
なお、ドライビングシートはマクラーレンF1と同様にセンターシートが採用され、その後方にふたつのパッセンジャーシートを備えるという。
パワートレインは、コスワースがゴードン・マレー・オートモーティブのために専用設計したV12自然吸気エンジンと、Xトラックス社製の軽量6速マニュアル・トランスミッションの組み合わせに。
後輪に動力を伝達するミッションでは、ドライビングプレジャーを最大限に高めることと軽量化を狙い、T.50用に新設計されたHパターンが採用されている点がポイントだ。
リヤミッドに搭載されるエンジンは3980ccの自然吸気V12で、最高出力は650馬力。最大トルクは450Nmに達する。同じくコスワース製の6.5リットルV12 NAエンジンを搭載するアストンマーティン・ヴァルキリーが誇る最大1000馬力には届かないものの、最大回転数は1万2100rpmとハイパーカーのそれを1100rpm上回る超高回転型であることが分かる。
この他、エアロダイナミクスではマレーが設計したブラバムのF1カー『BT46B』でみられた“ファンカー”テクノロジーが取り入れられた点が最大の特徴だろう。
ファンを使用し、床下の空気を積極的に引き抜くことによってダウンフォースを生み出すこの技術を採用することで、T.50はこのカテゴリーのモデルで多くみられるリヤスポイラーなどのエアロパーツを用いず、車両上面の美しさを保持することに成功している。
「軽量化や高度に進歩したアクティブエアロダイナミクス、そして世界をリードする高度なエンジニアリングなどに対するたゆまぬ努力の結果、T.50はスーパーカーのルールブックを確実に書き換えることになるだろう」と語るのはゴードン・マレー・グループを率いるマレー。
「私たちの経験豊かなチームは、F1のあらゆる面を形作ってきたのと同じように妥協のないアプローチで設計とエンジニアリングに取り組んでいる」
「そして彼らは(これまでの経験から)さまざまな方法で、クルマに大幅は改良を施すことができるんだ」
限定100台のみの生産となるゴードン・マレーT.50は2022年初頭にデリバリー開始予定。その価格は200万ポンド(2億7500万円・税抜)だ。
■ゴードン・マレーT.50 諸元
ボディタイプ:2ドア グランドツーリング・スーパーカー
定員:3名
駆動:後輪駆動
エンジン:コスワース製 3.9リットル65度V12 NAツインカム
シャシー:カーボンモノコック構造
ボディ:カーボンコンポジットパネル
重量:980kg
全長:4380mm
全幅:1850mm
●パワートレイン
エンジンタイプ:ドライサンプ自然吸気V12
排気量:3890cc
最大出力:650馬力
最大トルク:450Nm
最大回転数:1万2100rpm
トランスミッション:軽量6速マニュアル
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