1年ぶり優勝のタナク「ハードワークは報われるということを示せた」/WRC第5戦 デイ4後コメント
6月5日、WRC世界ラリー選手権第5戦イタリアの競技最終日となったデイ4は、SS18からSS21まで計4本のSSが行われ、前日に総合首位に立ったヒョンデ・シェル・モビスWRTのオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)が優勝。ヒョンデに2022年シーズン初勝利を届けた。そんな『ラリー・イタリア・サルディニア』の全日程を終えた各チームから、ラリーを戦い終えたドライバーたちのコメントが届いている。
■Mスポーツ・フォードWRT
●クレイグ・ブリーン(#42 フォード・プーマ・ラリー1)/総合2位
「間違いなく素晴らしい週末だった。すべての展開にとても満足している。いくつか難しいラリーの後だったから、ここで良い結果を出すことが重要だった」
「だから、本当に気分がいいし、今ではケニアを楽しみにしている。この好結果を出すことができたから、次戦ではもう少し自信を持てるはずだ」
●ガス・グリーンスミス(#44 フォード・プーマ・ラリー1)/総合7位
「明らかに良い週末というわけではなかった。今週末はどういうわけかマシンの良いフィーリングをつかむのに苦戦していたし、自信を持つことができなかった。だからケニアを見据えて、週末の多くの時間を新しいことを試して過ごした」
「そして今日の最後からふたつ目のステージで、初めてマシンに良い感触を持てた。スピードがそのことを示している。少なくとも僕たちは正しい方向へ進んでいる。素晴らしい週末ではなかったとしてもね」
●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)/リタイア
「このマシンでのチームとのラリーはまだ3回目だけれど、今週末の結果にとても満足している。僕たちが達成したことを誇りに思えるよ」
「みんなにお礼を言いたい。彼らは素晴らしい仕事をして、これほどのマシンを作り上げてくれた。メカニックとスタッフみんなに心から感謝しているんだ」
●ピエール-ルイ・ルーベ(#7 フォード・プーマ・ラリー1)/総合4位
「チームにとって強力な週末が期待されていたのに、残念な終わり方になってしまった。このイベントでの計画は、チームのために多くのポイントを獲得することで、僕たちはそうしようとしていた」
「順調に進んでいたが、残念ながら小さなミスからクラッシュで終わってしまった。チームに謝りたいし、週末の間の彼らのハードワークに感謝を伝えたい」
■ヒョンデ・シェル・モビスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合41位
「ポジティブな面を見れば、今週末のチームのリザルトは強力だった。優勝は、努力を積み重ねてきたチームにとって重要な報いだ」
「僕たちの方は残念ながら、『ああすればよかった』という悔いが残るラリーになってしまった。もちろん残念ではあるけれど、僕たちはハードにプッシュし続け、限界の走行をした」
「競争力を保つためには、イベント全体で一丸となる必要がある。マシンのパフォーマンスは出ていた。100パーセントではなかったけれど、ともかく苦戦しながらも何度かファステストタイムを出せるところを見せてきた。全力を尽くしたし、少なくともパワーステージでは最大限のポイントを獲得できたんだ」
●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合優勝
「この勝利を手にすることができてとてもうれしい。この新世代マシンを用意するために、チームのメカニックとスタッフ全員が信じられないような努力をしてきたのを知っているからね」
「困難な時期ではあったが、ハードワークは報われるということを示すことができた。簡単なラリーではなかったので、チームはマシンが走り続けられるように素晴らしい仕事をしてくれた」
「ポルトガルから何歩か前進してきた。マシンパフォーマンスとフィーリングを改善したんだ。自信があると良い仕事ができることは間違いないよ。今後もこの方向で作業を続けていく必要がある」
●ダニ・ソルド(#6 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合3位
「チーム全体の意欲が高まる結果だ。彼らのためにまた表彰台を獲得できてうれしいよ。ポイントを獲得し、チームがチャンピオンシップで反撃に出るのをサポートするためにここにいる」
「オット(・タナク)の優勝と僕の3位入賞は、(トヨタとの)ギャップを縮める役に立った。それが今週末の目標だった。正直なところ、クレイグ(・ブリーン)とはもっと接戦をしてもよかったけれど、彼のスピードはすごかったので、僕はリスクを取りたくなかったんだ」
「とくに金曜午前はダストのせいもあって一部のステージでは少しタイムを失った。でも、僕たちはここでの目的を達成したのだから、そのことは喜ぶべきだ」
■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合40位
「今日はパワーステージが目標だった。思っていたほど多くのポイントを獲ることはできなかったが、1ポイントも獲れないよりはマシだ」
「今回も僕たちにとっては困難な週末になったがステージのタイムやクルマのフィーリングなど、ポジティブに思えることもいくつかあった。スピードは充分にあったのだけど、物事が思うように進まなかったね。今は、次のケニアに向けて改善を試みている」
●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合5位
「自分たちの今日の目標は、最後まで走りきりパワーステージでポイントを獲得することだと理解していた。フィーリングはあまり良くなく、少々厳しい状況だったが、それでも何とか2番手タイムを出し、総合5位で得たポイントに4ポイントを追加することができたよ」
「とても厳しい週末だったけど、シーズンの最後にポイントを合計した時に今回のような結果が重要な意味を持つので、クレバーに戦わなければならないと思っていた。選手権ランキング2位のライバルよりも多くのポイントを獲得できたのだから、満足するべきだろう」
●エサペッカ・ラッピ(#4 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合44位
「次戦ケニアに出場するチームのために、今日は少し違うことを試してみたが、それが非常にうまくいったと思う。出走順が一番手だったことを考えれば、とてもいいフィーリングだった」
「今シーズン、ここまで走ってきたすべての路面でそうだったが、今回もスピードは素晴らしく、それはつまりクルマが運転しやすいということだ。あとは、それを結果につなげるだけだ」
「昨日はちょっとアンラッキーだったがけど、ラリーではそういった驚くようなことも起きる。今回のラリーで得たポジティブな材料を、次のラリーに活かしたいと思いう」
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