鈴木誠也の頭上を越えた大谷翔平の16号に反響止まず “弱点克服”の一打に米識者は脱帽「称賛するだけでは足りない」
鈴木の頭の上を越えていく弾丸の一打を放った大谷。厳しいコースへの配球ももろともしない一振りだった。(C)Getty Images
逆転劇を呼び込む価値ある一発だった。
現地6月6日に本拠地で行なわれたカブス戦に大谷翔平(エンゼルス)は「2番・指名打者」で先発出場。4回裏の第2打席に5試合ぶりとなる16号ソロを放った。
チームが4点差を追い、なんとか反撃の糸口を見出した局面だった。相手先発右腕相手先発右腕のヘイデン・ウェズネスキーと対峙した大谷は、カウント2-2からインハイに投じられた88.9マイル(約143キロ)のカットボールを、巧みに身体を折りたたんで強打。ライナー性の当たりは、同級生でもある鈴木誠也が守るライト方向へとグングンと飛距離を伸ばしていった。
【動画】弾丸ライナーで鈴木誠也の頭上越え! 大谷翔平の16号をチェック
ライトのフェンスに跳ね上がってグラウンドに戻ってきた打球は、一旦フェアと判定されて三塁打と思われた。が、直後に協議した審判団が線を越えていると確認し、判定は本塁打に。嬉しい一発となった。
偉才の強烈な一打によって流れをグッと引き戻したエンゼルスは、5回に一挙5得点と逆転。見事に連勝を飾った。
チームの勝利を呼び込んだと言っていい一振りだけに賛辞は止まない。米スポーツ専門局『ESPN』のシニアライターであるドン・バン・ナッタJr.氏は自身のツイッターで「私たちは、立ち止まってオオタニを称賛するだけでは足りないかもしれない」と脱帽した。
さらに米メディア『The Sporting Tribune』などでエンゼルスの情報を中心に執筆しているテイラー・ブレイク・ウォード氏は「これでオオタニは4本連続でインハイのボールをスタンドに放り込んでいる。間違いなくアメリカにやってきた当初に弱点としていたコースは克服したと言っていいだろう」と、かつて空振りが悪目立ちしていたコースを難なく打ち抜けるようになった成長を称えた。
たしかにインハイへの速球、あるいは2シームやカットボールなどの動く球は多くの日本人バッターたちが苦戦を強いられてきたコースである。だがしかし、今の大谷は、それをいともたやすくスタンドに放り込めるだけの技術を身に着けたと言える。今回の打席はウォード氏が言うように彼の成長が垣間見えるものだった
メジャー初対決となった鈴木の文字通り眼前で見せつけた圧巻の一発。驚異的なスキルに対する反響はしばらく続きそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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