レッドブルF1はマシンの軽量化に苦戦も「最低重量に到達すればコンマ数秒の余力を持てる」とマルコが主張
レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、RB18にはコンマ数秒の余力があり、マシンが最低重量に到達した時にその力が発揮されるだろうと述べている。
他の多くのチームと同様に、レッドブルは新世代マシンの重量を落とすことに苦戦している。RB18はまだF1の最低重量基準である798kgに達していない。これまでのところ、チャンピオンシップリーダーのマックス・フェルスタッペンはチームに4回の優勝をもたらしており、チームメイトのセルジオ・ペレスは2022年のチームの業績に4回目のモナコGP優勝を加えた。
シャルル・ルクレールがバーレーンとオーストラリアで勝利を飾ったフェラーリのF1-75は、今も全体で最速のマシンだと考えられている。だがレッドブルのRB18が想定どおりの効率的な走り方をするようになれば、その状況も変わるだろうとマルコは警告する。
「重量を落とすのは一晩でできることではない」とマルコは『formel1.de』に語った。
「したがって、最低重量に到達すればコンマ数秒の余力を持てるというのはポジティブなことだ」
「まだ重すぎる。しかしフェラーリはすでに重量制限のあたりにいると考えている。一方メルセデスは我々と同程度の重量だ」
モナコでは、フェラーリのドライバーたちが予選でフロントロウを独占した。しかしマルコは、モナコでの序列はフェラーリとレッドブルの相対的なパフォーマンスを反映していなかったと述べている。
「モンテカルロでのフリー走行の結果は、レッドブルとフェラーリの間の本当のパワーバランスをまったく表していない。マックスは4回のセッションすべてで、コンマ3秒に相当するコーナーでの問題を抱えていた」
「セクター2と3では、フェルスタッペンは100分の1秒以内にいるか、他のドライバーよりも速いほどだった。(予選の)最後のラップでは、ようやくセクター1を成功させた。我々の予測によれば、少なくとも彼はフロントロウを獲得できるはずだった」
「ルクレールには追いつけなかったと思うが、コンマ3秒から4秒の遅れは、本当の実力を表してはいなかった」
またマルコはメルセデスについて、W13の空力の問題が制御されれば、彼らが後方から追い上げてくる可能性を否定していない。
「メルセデスはフリー走行で信じられないような速いラップを走っており、レースでも(ルイス・)ハミルトンと(ジョージ・)ラッセルはふたりとも速かった」
「絶え間なくということではなかったので、あのラップタイムがどうして出るのか解釈をするのが難しい。メルセデスの人々によく聞いたが、彼らも分からないようだ」
「でも危険なのは、そこに可能性があるということだ。それがレース距離で発揮されるようになれば、彼らは順位を上げ、先頭集団に入るだろう」
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