TSRホンダ、鈴鹿8耐でのタイトル獲得に高まる期待感。藤井監督「鈴鹿で世界一の決戦ができる」
6月9日、ドイツのオッシャースレーベンで行われたFIM世界耐久選手権(EWC)第4戦オッシャースレーベン8時間耐久ロードレースの決勝で、F.C.C.TSRホンダ・フランスが優勝を果たした。この勝利により、F.C.C.TSRホンダ・フランスは2番手以下とのポイント差を10に広げ、ランキングリーダーとして最終戦、鈴鹿8時間耐久ロードレースに挑む。
決勝を2番グリッドからスタートしたF.C.C.TSRホンダ・フランス。ライダーラインアップはジョシュ・フック、フレディ・フォーレイ、アラン・テシェでエントリーした。F.C.C.TSRホンダ・フランスはライバルチームよりも1回少ないピット戦略をとり、フックとフォーレイのふたりライダー体制を敷いた。
中盤にトップに立ったF.C.C.TSRホンダ・フランスは、312周を周回して先頭でチェッカー。第2戦ル・マン24時間耐久ロードレースの優勝に加え、シーズン2勝目を挙げた。
「何と言っても勝ちたくて、優勝したくて、世界一になりたくて準備を進め、仕込んできました。これは誰もが同じだと思うけれど、思っただけで実現できるわけではありません。でも考えなかったり、やろうとしなきゃ、絶対にできないことです。そのなかで結果が出る、みんなが喜んでくれる、君が代が流れる、まさに感無量の瞬間でした」
F.C.C.TSRホンダ・フランスの総監督、藤井正和氏は、そう喜びをあらわにする。F.C.C.TSRホンダ・フランスは、第3戦スロバキアリング8時間耐久ロードレースから新型のホンダCBR1000RR SP2を投入。その第3戦では3位表彰台を獲得している。そして第4戦での優勝。2番手のGMT94ヤマハに10ポイントの差を築き、ランキングリーダーの座をさらに固めた。
「ル・マンの優勝から新しいマシンの投入で3位、そして今回の優勝と、着実にポテンシャルは上回ってきていますし、ようやくライバルに競り勝つことができたと感じています。この状態で我々のホームグラウンド、鈴鹿で世界一の決戦ができる、文句なしです!」
2016/2017シーズンから、鈴鹿8耐はEWCの最終戦に設定された。F.C.C.TSRホンダ・フランスの運営母体はまさにその鈴鹿8耐が開催される三重県鈴鹿市を拠点とする。チームにとって鈴鹿8耐は、まさに“ホームグラウンド”でのレースだ。
ちなみに2017年の鈴鹿8耐では、F.C.C.TSRホンダ・フランスはドミニク・エガター/ランディ・ド・ピュニエ/ジョシュ・フックの顔ぶれで3位表彰台を獲得している。6月11日時点で鈴鹿8耐のライダーラインアップはいまだ発表されていないが、タイトル獲得に向けた布陣を敷いてくることは間違いない。
第4戦の優勝により鈴鹿8耐で戴冠への期待が高まったF.C.C.TSRホンダ・フランス。鈴鹿サーキットで、EWCチャンピオンに輝くか。決戦は7月26〜29日だ。
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