ハミルトン「マシンに何を試しても思うようにならない」審議対象のスロー走行は不問に:メルセデス/F1第8戦予選
2022年F1アゼルバイジャンGPの土曜予選で、メルセデスのルイス・ハミルトンは7番手、ジョージ・ラッセルは5番手だった。
ハミルトンは予選で不必要に遅い速度で走行した疑いで審議対象になったが、スチュワードは審議の結果、処分の必要なしと判断した。
「ドライバー(ハミルトン)は、4号車(ランド・ノリス)を前に出して、自分のファストラップでトウ(スリップストリーム)を得ようとして、減速したと述べている」とスチュワードの声明には記されている。
「しかし4号車は同じ意図を持っており、抜こうとしなかった。44号車は遅いペースで走行していたが、そのラップでデルタタイムは尊重されており、ドライバーは左に寄り、レーシングラインを外れていたことを指摘する。さらにこれは視界に問題のないストレートで起きたことであるため問題にはつながらず、他のドライバーにとって危険になる可能性はなかった。さらにこの区間を走行していた3台(44号車、4号車、3号車)はすべてアウトラップ中だった」
■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
FP3 12番手(1分44秒845:ソフトタイヤ/19周)
予選 7番手(Q1=11番手1分43秒939:ソフトタイヤ/Q2=6番手1分43秒182:ソフトタイヤ/:Q3=7番手1分42秒924:ソフトタイヤ)
明日は楽しみなことがたくさんあるよ! いろんな事が起こるだろうし、トリッキーなレースになり、カオスになりそうだ。
常にプッシュしなければならず、難しい予選だった。このマシンがしっかり機能するウインドウはものすごく小さいんだ。そして僕たちがトライすることは、何もかも望む結果を生んでいない。いろいろと変更を加えたが、それでもバウンシングが出てパフォーマンスを大幅に低下させている。
マシンの車高を下げないとパフォーマンスを引き出すことはできない。だからどんどん下げていくんだけど、そうすると他のマシンよりもバウンシングが出て、体に負担がかかってしまう。僕たちはまだそんな段階にいるんだよ!
ストレートでとても遅いから明日のレースでは苦戦することになりそうだ。全力を尽くすつもりだし、レースペースが悪くなければいいんだけどね。
(審議対象になった件について語り)スチュワードの件に関しては特に心配はしていない。まず第一に、僕はラインを外れていた。そして(スロー走行時の基準タイムの)デルタタイム内で走る必要があるけれど、僕はその範囲内だった。デルタタイム内なら好きなスピードで走ることができるし、ラインを外れていたから誰かのじゃまをしていたわけでもない。
ストレートが遅いのでトウをもらおうとしたら、後ろのドライバーが嫌がって前に出ようとしなかった。だからそのまま自分のラップを走ったというだけなんだ。
(予選後の会見で語り)トップの彼ら(フェラーリとレッドブル)とはレースをしていない。彼らは全く違うグループにいるんだ。彼らは遠くにいて、その後ろに僕たちのグループがある。ダメージリミテーションの状況だとは思っていない。僕たちにとってはジョージがポールポジションで僕は3番手。そういう場で戦っているんだ。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
FP3 8番手(1分44秒573:ソフトタイヤ/17周)
予選 5番手(Q1=8番手1分43秒754:ソフトタイヤ/Q2=8番手1分43秒281:ソフトタイヤ/:Q3=5番手1分42秒712:ソフトタイヤ)
しっかり準備をして臨んだセッションだったけど、ポールから1秒以上離されてしまうのは求めていた結果ではないし、これはおそらく今年最大のギャップだろう。
トリッキーなサーキットで、今シーズンのなかで最も多くの“本物の”コーナーを体験する場所だ。だからやらなければいけないこともたくさんある。
ラップもマシンも感触はよかったけれど、ギャップについてはそうではないね。僕たちは自分たちに多くのことを期待しているし、より高いパフォーマンスを得るために懸命に働いている。でもこの週末は、僕たちの長所と短所の両方があらわれたといっていいだろう。
マシンのフィーリングは悪くないが、ストレートは別だ。バンプのひとつひとつがこれまで乗ってきたレーシングカーでは感じたことがないぐらい硬くて、ブレーキングゾーンが見えないほどなんだ。でもコーナーではいい感じだから、バランスに問題があったり、マシンのセットアップが適切ではないというわけではない。これはダウンフォースの問題なんだ。
ダウンフォースを得るために僕たちはいろいろな制約の中でバランスを取っている。(ダウンフォースが)たくさんあることは分かっているが、それをどう引き出すかが分からないんだ。
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