ル・マン24時間:一貴&可夢偉が直接対決。遅れていた8号車トヨタが首位奪取
第86回ル・マン24時間レースはスタートから16時間が経過し6月17日(日)の朝を迎えた。レースの3分の2を終え、セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/フェルナンド・アロンソ組8号車トヨタTS050ハイブリッドが総合首位につけ、マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組7号車トヨタが総合2番手となっている。
スタートから大きなトラブルもなく順調に走行を続けるトヨタTS050ハイブリッド勢は、依然としてワン・ツー体勢を築いている。しかし、そのポジションには変動があり、6時間過ぎからレースをリードしていた7号車トヨタが僚友8号車に首位の座を譲っている。
レース折り返しの時点でロペスの駆る7号車トヨタと8号車トヨタのギャップは1分20秒ほどあったが、8号車をドライブするアロンソが3分19秒台のタイムを連発する好走をみせ、その差は13時間経過時に42秒にまで縮まった。
また、アロンソから替わった一貴も7号車トヨタに対するギャップを徐々に削っていくと、13時間30分過ぎには2台の差は10秒以内にまで急接近する。
その後、7号車トヨタはロペスから可夢偉にスイッチし、ふたたび15秒前後までギャップを広げるも可夢偉の3スティント目、一貴の4スティント目で迎えた6時25分、7号車トヨタに再接近した一貴がアルナージュで可夢偉のインをついて首位奪取に成功。スタートから16時間を迎える直前に迎えたルーティンピット後には、一貴から替わったブエミが可夢偉の7号車トヨタを約30秒引き離している。
総合3番手のレベリオン・レーシングの3号車レベリオンR13・ギブソンは、一時ピットガレージに下げられたことで僚友の1号車レベリオンに逆転を許すも、1号車レベリオンにもトラブルが発生したため順位を戻している。なお、2台のトヨタからは10ラップ差だ。
LM-GTEプロクラスはポルシェGTチームの92号車ポルシェ911 RSRがクラス首位をキープ。LMP2クラスはG-ドライブレーシングの26号車オレカ07・ギブソン、GTEアマクラスではデンプシー-プロトン・レーシングの77号車ポルシェ911 RSRがそれぞれ序盤からのリードを死守している。
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