ル・マン24時間:可夢偉&一貴のトヨタがレースを牽引。ライバルに2周差つける
第86回ル・マン24時間耐久レースは6月16日、決勝レースのスタートから8時間が経過した。マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組7号車トヨタTS050ハイブリッドが首位で、セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/フェルナンド・アロンソ組8号車トヨタTS050ハイブリッドが僅差の2番手に続いている。
決勝スタートから、2台がそれぞれパンクチャーに見舞われていたものの、大きなトラブルには繋がらず、ライバルを大きく引き離す戦いを展開している2台のトヨタTS050ハイブリッドは、8号車はフェルナンド・アロンソから中嶋一貴に交代。7号車がホセ-マリア・ロペスから小林可夢偉に交代する。
この段階では8号車が先行していたものの、スタートから6時間が経過すると8号車一貴に7号車の可夢偉が接近。21時28分ごろ、アルナージュで7号車の可夢偉が8号車の一貴をオーバーテイクし、7号車が先行する。その後も2台はラップダウンの関係で接近したり離れたりを繰り返した。
2台は22時51分に8号車がピットインし、一貴からセバスチャン・ブエミに交代。ドライバー交代のタイミングが異なる7号車は可夢偉が継続してステアリングを握っている。LMP1クラスでは、22時55分に4番手につけていたSMPレーシングの17号車BR1がポルシェカーブでクラッシュ。トヨタのライバルにトラブルが起きている。
「これまで何周もの練習走行を重ねてきたけど、たとえ同じサーキットだとしてもレースは別物だよ。まずは良いスタートが切れ、ノン・ハイブリッドのライバル勢に対してリードを築くことができている」というのは、8号車トヨタを駆り初めてのレースラップを重ねたアロンソ。
「長いレースであることは理解している。このままリードを維持し、チェッカーフラッグ目指して全力を尽くしたい」
激戦のLM-GTEプロクラスは、ポルシェ勢がBMWチームMTEKの82号車、81号車との戦いを制しトップ3を占めていく。首位は92号車で、91号車、93号車と続く展開に。一方、94号車は21時39分にロマン・デュマがドライブしている際、ミュルサンヌのブレーキングで急に挙動が乱れガレージイン。まだピットから出ていない。
ポルシェ勢を追うのはBMW M8 GTEの81号車で、フォード・チップガナッシ・USAの68号車が5番手に。以前上位は僅差の戦いとなっている。一方LMP2クラスは、G-ドライブ・レーシングの26号車が序盤からリード。途中スピンを喫した36号車アルピーヌが2番手に続いている。
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