事故で重傷のアレックス・ザナルディ、“安定して”いるものの“非常に深刻”な状態に
6月19日、イタリアでハンドサイクルのレースに参戦していた元F1ドライバーでCART王者のアレックス・ザナルディが、対向車線にわずかに飛び出した際にトラックと衝突、緊急搬送されたが、6月20日朝に、入院するサンタマリア・レ・スコッテ病院がザナルディの状態に関するプレスリリースを発行した。
イタリア人ドライバーのザナルディは1991年にF1にデビュー。その後3チームを渡り歩き、1996年から活動の場を移したアメリカのCARTでは2年連続王者を獲得。1999年にウイリアムズからふたたびF1に参戦した後、2001年にCARTに復帰。ただドイツのラウジッツリンクで行われたレースでの事故で両足を切断する重傷を負った。
しかし、一命を取りとめた後モータースポーツへの情熱は衰えず、両手でステアリングとアクセル、ブレーキを操作できるマシンを駆り、WTCC世界ツーリングカー選手権では優勝を飾った経験をもつほか、ハンドサイクルレースに挑戦。2012年のロンドンパラリンピックではふたつの金メダルを、2016年のリオデジャネイロオリンピックでも金メダルを獲得。また、2020年に予定されていた東京パラリンピック出場を目指し、2019年にパラリンピック会場の富士スピードウェイでのスーパーGT×DTM特別交流戦にもドライバーとして出場した。
そんな矢先の事故は、6月19日にイタリアで行われていたハンドサイクルレースで起きた。イタリア・ピエンツァ近郊の公道で、ザナルディは下り勾配の道路で対向車線側にはみ出したところ、向かってきたトラックと衝突してしまったという。
ザナルディはシエナの緊急搬送された後、サンタマリア・レ・スコッテ病院で顔面と顎の外科手術、さらに2時間半にわたる脳神経外科手術を受け、ひと晩を集中治療室で過ごしたという。これをうけ、サンタマリア・レ・スコッテ病院は6月20日、ザナルディの状態に関するプレスリリースを発行した。
このプレスリリースによれば、ザナルディは血行、代謝のパラメーターは安定した状態であるというが、神経学的に深刻であり、挿管され人工呼吸を行っている状態だという。また、病院は「彼の状態は非常に深刻である」とした。
両足切断からも衰えぬチャレンジングスピリットで“不屈の男”と呼ばれ、その人柄からも多くの人々に勇気を与えているザナルディ。事故については、イタリアのジュゼッペ・コンテ首相もTwitterに「あきらめないで。イタリアのすべてがあなたとともに戦っている」と投稿している。また、事故当日の19日には、2020年のイタリアGT最終戦への参戦が発表されたばかりだ。
ザナルディは日本にも多くのファンがおり、快癒を願わずにはいられない。
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