ジュリアーノ・アレジがコメント発表。「SFで期待に応えられなかったことは承知している」
6月20日、全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦するVANTELIN TEAM TOM’Sは、2023年第6戦富士大会以降、36号車のドライバーをジュリアーノ・アレジから笹原右京に変更することを発表。それに伴い、アレジが自身のオフィシャルサイトを通じてコメントを発表した。
元F1ドライバーのジャン・アレジと女優の後藤久美子さんの息子のジュリアーノは1999年生まれの23歳。13歳の頃よりレーシングカートでキャリアをスタートさせると、2015年にフランスF4で四輪へ転向。2016年から3シーズンGP3を戦い、2019年と2020年シーズンはF1直下のFIA F2を戦った。
GP3参戦当初から、父ジャンも所属したスクーデリア・フェラーリが展開する育成プログラム、フェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)に所属していたが、2021年初頭に行われた2018年型F1マシン『SF71H』でのテストを最後にFDAを離脱。
2021年より活動の場を母の母国でもある日本に移し、同年の全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権にTOM’Sから参戦。また、中嶋一貴の代役として参戦した同年のスーパーフォーミュラ第4戦オートポリスでは、悪天候のなかポール・トゥ・ウインで初優勝を飾っていた。
2021年のSFライツでのランキング2位を獲得を経て、2022年シーズンより、スーパーフォーミュラのレギュラーシートを獲得したものの、同年はランキング20位。今季も第5戦終了時点で3ポイントの獲得に留まっていた。
「TOM’Sチームとともに、2023年の全日本スーパーフォーミュラ選手権への参戦を保留することを決定した。この決定により、僕は優先的に取り組んでいるスーパーGT GT500に集中し、シーズン後半戦、そして2024年シーズンに向けて良い準備をすることができる」とアレジは自身のオフィシャルサイトを通じてコメントを発表。
「スーパーフォーミュラでの結果が期待に応えられなかったことは承知しているし、その責任の一端も負っているけど、自分のポテンシャルや能力に対する自信は持っている。それを発揮できたとき、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権ではランキング2位になれたし、スーパーフォーミュラでも優勝できた」
「僕はこのポテンシャルは消えていないと思っているし、最高峰のレースに戻るために全力を尽くす」
「そして、トヨタはもちろん、トムス、そして特に舘信秀(トムス会長/VANTELIN TEAM TOM’S監督)さんの信頼とサポートに感謝したい」
なお、6月23〜24日には富士スピードウェイにてスーパーフォーミュラの第2回公式テストが開催され、VANTELIN TEAM TOM’Sの36号車は笹原右京がエントリーリストにその名を連ねている。
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