「自分がすごいなんて絶対思えない」交流戦MVP・岡本和真「活躍の原動力」とは
現在キング独走の17号をマークと好調をキープしている岡本和真(C)Getty Images
巨人・岡本和真内野手が交流戦MVPを初受賞した。
全18試合に出場し、両リーグトップの8本塁打、19打点、同2位の打率・383とチームをけん引。交流戦2冠に輝いた。
【動画】これぞ主砲の仕事!6月16日の楽天戦、岡本和が辛島からキング独走となる17号先制2ランを放ったシーン
「本当に取れるとも思っていなかったですし、すごくうれしい。セカパカクッションがすごくほしかったので、それが一番うれしい」と交流戦のイメージキャラクターグッズを熱望するなど、「らしさ」満点となったが、打棒は凄みを増している。
現在本塁打はキング独走の17本塁打、打率も同2位の・322と好調をキープ。23日から再開するリーグ戦でも主軸としての働きを期待されている。
昨年は不振から一時4番を外されるなど、伝統球団の4番として重責に向きあいながら、成長を続けている。
そんな岡本和は今季でプロ9年目を迎えた。自身の築き上げた立場をどう捉えているのか。普段はなかなか見せない本音をナインに語っているシーンがある。
入団年次では1年後輩となる重信慎之介が行っているユーチューブチャンネル「しげガレージ」がオフに公開した動画内で、岡本和が4番の立場について語っている。
ドライブ中にざっくばらんに様々なテーマを語り合う企画の中で、重信が「巨人の4番はどうですか?プレッシャーすごい?」と率直な質問を繰り出すと、岡本和は巨人入団まではそこまで意識することなく「野球において打順が関係あるのかな、ぐらいだった」とコメント。
一方で、4番としてのキャリアが長くなることで感じることも増えてきたと認める。
「チームが勝てない、自分が打てない、それで負けるとかというのを年数重ねていくと、(気持ちの中で)大きくなっていく」とし、打順がちょうど真ん中にあることで「僕が打ったらつながるし、僕が打たなかったら切れるし」と責任の重さを痛感。「大変やなとは思います」と率直な心情を明かす場面もあった。
さらにチーム環境においても「周りがすごすぎるんで、自分がすごいなんて絶対思えない」とまだまだ発展途上だとも認める。
結果が出ないことで落ち込むこともあるとして、そのような場合の思考法としては、二軍で苦しかった時期を思い出すとした。「一軍でスタメンでずっと出られてて、しんどいですけど、嬉しいことじゃないですか」とつかみ取った立場に感謝しつつ、日々向上を目指しているとした。
なかなか日頃見せない「4番の苦悩」に重信も感心しきりとなった同動画は、ファンの間からも「岡本和真がこんなにも自分の考えについて話してくれる機会はなかった」「怪我せずにレギュラー守って活躍してくれる岡本選手には感謝しかないです!」と好感を持って受け止められている。
今春のWBCでも勝負強さを発揮し、世界一奪回に貢献した。今度は3年ぶりのペナント奪回に向けて、主砲の本領発揮といきたいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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