F1、新型コロナ対策でモーターホームの代わりにテントを使用。燃料やタイヤの受け取り方法も変化
2020年シーズンのF1では、パドックに立ち入るスタッフの数を制限し、物流を簡素化する必要があるため、今年は豪華なモーターホームをテントや日よけに変更せざるを得ない状況になっている。
新型コロナウイルスのパンデミックからF1を守るため、安全な環境を築こうとF1は努力を続けており、この夏のパドックは、これまでとは大きく異なる様相になるだろう。
パドック内における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のリスクを軽減するため、チームはFIAが課した一般的なプロトコルやチーム独自のやり方に従うことになり、互いに隔離された場所で活動することになる。
レースの週末は各チームのスタッフが80名に限定されることもあって、設置に多くのスタッフを必要とする豪華なホスピタリティ施設を、各チームのガレージの出口に直接設置されることになるテントに変更することが決まっている。つまりチームのトラックはガレージに隣接して駐車するのではなく、パドックから離れたところに駐車されることになる。
メルセデスF1のヘッド・オブ・レース・チーム・ロジスティクスを担当するカール・ファンソンは、この新しいやり方にチームがどう取り組むかについて、次のように語った。
「我々はモーターホームを設置しないので、通常のヨーロッパでのレースと同じ段取りにはならないだろう」
「F1との合意において我々がやらなければならなかったのは、トラックをガレージから遠ざけることと、テントや日よけを設置することだ。これによって、我々はガレージ内により広い作業スペースを設けることができるだろう。より簡単にソーシャルディスタンスを保ち、快適に仕事ができる」
またファンソンは、燃料やタイヤなど外部から供給を受けるものについて、チームの対応を説明した。
「通常はガレージに燃料を届けてもらい、タイヤを受け取るためにスタッフをピレリまで行かせていた」
「だがこれからは燃料を受け取るための場所と、引き取ってもらうための場所が設けられ、タイヤも引き取ってもらう場所に持っていくことになる。スタッフは回収ポイントに行ってタイヤを受け取り、その逆もすることになるということだ」
「タイヤを片付けたら新たにタイヤを持ち帰り、我々が引き上げてからピレリがタイヤを回収する」
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