究極の投手戦!日本ハム・加藤貴之とオリックス・山本由伸が3度目の対決 「由伸超え」記録を持つ加藤の驚異的数値とは
加藤(左)と山本(右)の投げ合いはどちらに軍配が上がるのか(C)Getty Images/CoCoKARAnext
日本ハムは6月30日からの3連戦、ホームのエスコンフィールド北海道にオリックスを迎え入れ戦う。
上位進出へ向け、現在パ・リーグ首位を走るオリックスには最低でも勝ち越したいところ。そんなカギとなるカードの初戦を任されたのが、加藤貴之だ。
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対するオリックスの先発は山本由伸。上位浮上へ向け、初戦からいきなり高い壁が立ちはだかる事になる。
山本といえば、先シーズン2年連続となる沢村賞受賞のほか、NPB史上初となる2年連続の投手5冠(最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率、最多完封)を達成するなど、今や日本球界最高峰の投手としての呼び名が高いのは周知の通りだろう。
今季はWBC出場の影響もあり開幕からやや出遅れたため、現在規定投球回に達してはいないものの、ここまで10試合に登板し6勝、防御率1.98と申し分ない成績を収めている。
だが、5月には月間MVPを獲得するなど、日本ハムで今1番信頼度が高く、球界屈指の左腕の呼び声も多い加藤も負けてはいない。
今季はここまで5勝、防御率2.19をマークしているほか、リーグ最多の94.2投球回を投げ、先発した13試合中12試合でクオリティスタートを記録するなど、総合的にみてもパ・リーグトップクラスの成績を残している。(いずれも29日時点での成績)
そしてこの加藤、昨年から投手部門のあらゆる数値を圧巻する山本を抑えてトップに立つものがある。それが、K/BBだ。K/BBとは奪三振と与四球の比率を指し、投手の制球力を示す指標の1つ。一般的に3.5を超えると優秀と言われている。
この指標に関して、昨シーズンの山本は4.88と十分すぎる数値を残しているのだが、加藤はそれをはるかに上回る8.91と、驚異的な数値をマーク。今季もここまで6.73の山本に対し、加藤は7.67と圧倒している状況だ。
奪三振が多いタイプの山本に対して、三振数は決して多くない加藤だが昨年シーズン最少与四球数「11」、与四球率0.67と、その制球力の高さゆえの数字となっている。
この両者の投げ合いは過去2度おこなわれており、2021年5月の対戦では加藤が7回85球無失点の好投で、山本との投げ合いを制し勝ち星をマーク。2022年4月の対戦では、加藤が8回101球2失点、山本が7回116球2失点と互いに勝ち負けはつかなかったものの、いずれも「天敵」・山本に勝ちを許してはいないのだ。
今回で3度目となる両者の投げ合いを前に、ファンからは「究極の投手戦」「激アツ」「最高峰の戦い」など、期待の声も高まっている。
果たして3度目の投げ合いを制するのはどちらになるのか。加藤の制球力、そしてエスコンフィールド初登板となる山本の投球にも注目だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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