全日本ラリー第6戦:新井敏弘が逆転優勝。グラベルラリーで3連勝をマーク
JRC全日本ラリー選手権の第6戦『2018 Sammy ARKラリー・カムイ』が6月29〜7月1日に開催され、新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)が優勝。第4戦久万高原ラリーから3連勝をマークした。
ホストタウンを2017年までの洞爺湖町からニセコ町に移し行われたラリー・カムイはグラベル(未舗装路)ラリー。第8戦ラリー北海道まで続くグラベル5連戦の3戦目となる。
用意されたSSは11本、SS距離は111.59km、総走行距離は425.13kmで争われる。
初日のSSは7本、オープニングステージでトップタイムをマークしたのは、開幕戦以来の勝利を狙う鎌田卓麻/市野諮(スバルWRX STI)。しかし、SS2では新井がその鎌田を逆転すると、続くSS3ではふたたび鎌田がトップに立つというシーソーゲームを展開する。
SS4以降は鎌田が首位をキープ。2番手新井との差を5.1秒とし初日を終える。3番手には勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)がつけた。
雨に見舞われたデイ2。「地元ですし、勝ちを狙います」と語っていた鎌田だったが、SS8では先頭走者の不利を被り、トップから10.8秒遅れの3番手タイムに沈む。続くSS9で鎌田は石にタイヤをヒットさせパンクに見舞われ、総合3番手に後退してしまう。
そんな鎌田を逆転しトップに立った新井は、SS9とSS11でトップタイムをマークしながら後続を寄せ付けずに優勝。第4戦久万高原、第5戦モントレーに続き3連勝を飾った。
2位には勝田、デイ2は歯車が噛み合わなかった鎌田が3位でラリーを終え、スバル勢が2戦連続で表彰台を独占してみせた。
新井は「鎌田選手も勝田選手も速いので、すべてのステージを全力で走らないといけませんでした」とラリーを振り返る。
「後半戦に向けて、もう少しクルマを改良したいと思っています。今回3連勝を達成できたことで、シーズンを考えるとこの後が少しラクになりましたね。この後も、気を引き締めて頑張ります」
JN5クラスは、3連勝と波に乗っていた小濱勇希/馬場雄一(シトロエンDS3 R3T MAX)が初日をトップで終えながらも、デイ2のSS10でコースアウトを喫しリタイア。クラス唯一の完走を果たした横嶋良/木村裕介(プジョー208 R2)がクラス優勝を飾る。
JN4クラスは上原淳/漆戸あゆみ(ホンダ・シビック・タイプR)が2連勝をマーク。JN3クラスは天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツ)が開幕から6連勝を飾っている。
JN2クラスは長﨑雅志/秋田典昭(トヨタ86)が、JN1クラスは古川寛/廣田幸子(スズキ・スイフトスポーツ)がそれぞれ優勝を飾った。
JRC第7戦は福島県いわき市を中心に行われる『MSCCラリー in いわき2018』。8月24〜26日に開催される。
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