GAINER TANAX GT-Rが今季2回目のPPを獲得【第4戦もてぎGT300予選】
7月17日、2021シーズンのスーパーGT第4戦『MOTEGI GT 300km RACE』の予選が栃木県のツインリンクもてぎで行なわれ、GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)がGT300クラスのポールポジションを獲得した。
真夏の暑さに見舞われたもてぎ。午前中に行なわれた公式練習では88号車JLOC ランボルギーニ GT3がトップタイムをマークした。気温・路面温度ともに午前中より上昇するなか、14時15分に予選セッションのスタートを迎えた。
■Q1 A組:GT-Rがワン・ツー。11号車平中がトップに
晴れ、気温33度/路温45度というコンディションで、まずはQ1A組のセッションが始まる。開始とともに、55号車ARTA NSX GT3の高木真一を先頭に15台のマシンがコースへと一斉に入っていく。
計測2周目から各車のアタックがはじまり、55号車高木、4号車グッドスマイル 初音ミク AMG谷口信輝がトップタイムを塗り替えていくが、全体の最後でアタックしていた11号車GAINER TANAX GT-Rの平中克幸が1分48秒324というトップタイムを叩き出す。
計測3周目に入って4号車谷口、88号車JLOC ランボルギーニ GT3の小暮卓史、56号車リアライズ日産自動車大学校 GT-RのJ-P.デ・オリベイラらがタイムを更新してくるが、いずれも平中のタイムには届かない。
セッション終盤、8番手とボーダーライン上にいた34号車Yogibo NSX GT3道上龍を脅かした5号車マッハ車検 GTNET MC86 マッハ号の平木湧也だったが、計測4周目にマークしたタイムはわずか8/1000秒、道上に届かず。
これでA組トップは11号車GAINER TANAX GT-R。以下56号車リアライズ日産自動車大学校 GT-R、88号車JLOC ランボルギーニ GT3、4号車グッドスマイル 初音ミク AMG、360号車RUNUP RIVAUX GT-R、30号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT、65号車LEON PYRAMID AMG、34号車Yogibo NSX GT3までの8台が、予選Q2への進出を決めた。
■Q1 B組:7号車の荒が唯一1分47秒台に入れ首位
続いて14時33分から、Q1 B組がスタート。18号車UPGARAGE NSX GT3の名取鉄平を先頭に14台がコースへと入っていく。一番最後まで待ってピットを離れたのは60号車SYNTIUM LMcorsa GR Supra GTの河野駿佑で、コースインした1コーナーでは18号車が先行する形で計測ラップへと向かっていった。
A組と同じく、計測2周目からアタックが本格化。52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GTの川合孝汰が1分48秒568でトップに立つ。これを25号車HOPPY Porscheの佐藤公哉が破るが、その直後に好ラップを刻んできたのは7号車Studie PLUS BMWの荒聖治。1分47秒949と、47秒台に入れた。
計測3周目に入って244号車たかのこの湯 GR Supra GTの三宅淳詞や9号車PACIFIC NAC CARGUY Ferrariのケイ・コッツォリーノ、87号車グランシード ランボルギーニ GT3の松浦孝亮らがタイムアップを果たすも、荒のタイムを上回るマシンはなく、荒のB組トップ通過が確定。
チェッカー直前に18号車名取が7番手へとポジションを上げ、これで暫定8番手は61号車SUBARU BRZ R&D SPORTの井口卓人となる。ラストアタックで2号車muta Racing Lotus MC阪口良平がタイムアップを果たすもQ2進出ラインへは届かず、公式練習で19番手と苦戦した61号車がギリギリでQ1突破を果たす形となった。
B組のQ2進出車両は7号車Studie PLUS BMW、25号車HOPPY Porsche、52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT、87号車グランシード ランボルギーニ GT3、244号車たかのこの湯 GR Supra GT、9号車PACIFIC NAC CARGUY Ferrari、18号車UPGARAGE NSX GT3、61号車SUBARU BRZ R&D SPORTの8台となった。
■Q2:安田が自身初のGT300ポールポジションを獲得
GT500クラスのQ1を挟み、15時08分からQ2がスタート。18号車を先頭にコースインしていく。11号車はタイヤのウォームアップが早いのか、Q1に続きここでもコースインタイミングを最も遅らせた。
計測開始は65号車の菅波冬悟から。1分48秒904をマークするが、これを61号車山内英輝、52号車吉田広樹が即座に更新。ここまでは1分48秒台の争いとなったが、244号車堤優威が1分47秒892と大幅にトップタイムを更新する。
しかし、これを上回るタイムをマークしたのが11号車の安田裕信で、各車が計測3周目を終えるタイミングで、自身計測2周目のタイムとして1分47秒737を叩き出し、トップに立った。
計測3周目ではサクセスウエイト72kgを背負う56号車の藤波清斗が47秒台に入れ3番手へとジャンプアップを果たしたが、最後まで安田のタイムは破られず。11号車が開幕戦岡山に続く今季2回目のPPを獲得した。もてぎが得意ということで今回Q2を担当した安田は、これがGT300での初PPとなった。
2番手は244号車たかのこの湯 GR Supra GT、3番手にランキングトップのリアライズ日産自動車大学校 GT-R、4番手には52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GTが続いた。
公式練習でトップタイムだった88号車JLOC ランボルギーニ GT3は6番手、公式練習2番手の4号車グッドスマイル 初音ミク AMGは5番手で予選Q2を終えている。
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