WRCラトビアが開幕。常設サーキットが舞台のスーパーSSでトヨタが好調、ロバンペラが首位
7月18日(木)、WRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・ラトビア』のデイ1が行われ、SS1終了時点でTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合首位に立っている。日本人ラリードライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、総合6番手で大会初日を終えた。
2024年シーズンも折り返しとなり、高速グラベル(未舗装路)ラリー3連戦の中大会としても位置付けられるラリー・ラトビアの開幕を迎えた。
この日は早朝より、サービスパークが置かれる『リエパーヤ』付近でシェイクダウンを行い、夕方にはラトビアの首都リガ中心部にてセレモニアルスタートを実施。さらに、その近郊に位置するサーキットにてスーパーSSとして11.00kmのステージを走行した。
気温18度の夕暮れ時、多くの観客が詰めかけたこのSS1は、常設のクローズドサーキットやスタジアム内の特設コースを走るレイアウトで、路面はほとんどがターマック(舗装路)となった。
ここでトップタイムをマークしたのは、TGR-WRTのロバンペラ。4番目にコースインした彼は、ソフトタイヤを4本投入してベストタイムを刻んでおり、ハードタイヤを選択した他陣営とはタイム差が生まれた模様だ。
ロバンペラと2.4秒差の2番手につけたのは、ティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)とセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)というふたり。さらに2台に0.5秒差には、Mスポーツ・フォードWRTで走るラトビア出身の若手マルティン・セスク(フォード・プーマ・ラリー1)が迫った。
5、6番手にはエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)と勝田というトヨタの2台がつけており、他陣営に比べても良いかたちでスタートを切った様子。
一方、ハードタイヤを投入しペースに伸び悩んだ旨を口にしていた7番手オット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)や8番手アドリアン・フルモー(フォード・プーマ・ラリー1)らは、タナクが首位と5.9秒差、フルモーが8.4秒差と少し出遅れたかたちとなっている。
WRC2クラスは、シェイクダウンから好調なオリバー・ソルベルグ(シュコダ・ファビアRSラリー2)がベストタイムをマークし、早くも7.6秒のリードを築いた。2番手に続いたのはシュコダ・ファビア・ラリー2エボを駆るロベルト・ダプラで、3番手にはヒョンデi20 Nラリー2をドライブするエミル・リンドホルムがつけた。
本格的な走行が始まるデイ2は、SS2からSS8までの全7本が予定されている。全ステージの総走行距離は120.92km、リエゾン(公道区間)も含めた総距離は526.49kmだ。
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