フォース・インディアF1売却をめぐる訴訟が進展。買収失敗のウラルカリ社がプロセスに「欠陥」と改めて主張
元フォース・インディアF1チームのスポンサーのウラルカリ社は、2018年の同チーム買収を認められなかったことについて、管財人の売却プロセスに不満を持ち、訴訟手続きを開始、この審理が2020年に行われることが決まった。
ロシアの炭酸カリウム製造企業であるウラルカリ社の株主のひとりは、FIA F2レーサーのニキータ・マゼピンの父親、ドミトリー・マゼピンである。同社はフォース・インディアの管財人だったFRPアドバイザリーLLPのジェフリー・ポール・ローリーとジェイソン・ダニエル・ベイカーを訴えている。
ウラルカリ社は、同社がチームの資産に対する最高入札者であったにもかかわらず、不公平にもローレンス・ストロール率いるレーシングポイント投資家集団に入札で負けたと主張している。同社は、「チームに対する最高入札者を無視するという欠陥のある売却手続き」が行われたと考えており、その結果による実質的損害を追求している。
「行われた提案は、すべての債権者からの請求を全額保証するのに十分な資金を拠出するものであり、フォース・インディアの将来の成功を確実なものにするための、多額の運転資金と新たな5カ年の投資プログラムの提供を約束するものだった」とウラルカリ社は声明で述べた。
「当社は、すべての債権者の正当な請求および管財人のコストを返済した後、結果としてフォース・インディアの株主に4000万ポンド(約53億8600万円)以上の資金を残し、その資金をどの出資者の請求にも対応できる資金源としてさらに使用することができたと試算している」
「管財人から当社が確認した事実によれば、管財人が受け入れた入札は、ウラルカリの入札内容よりはるかに劣るものだった。したがってウラルカリが落札者とされるべきである」
ウラルカリ社のチームに対する当初の入札は、「他の入札の具体的な構造次第」で、1億150万ポンド(約136億6700万円)から1億2200万ポンド(約164億2000万円)の間であったとみられている。
ロンドンの高等法院は本訴訟について、すべての関係者から提出された証拠に基づいて、2020年10月から12月の間に審理を行うという。
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