雨用含め5種類のタイヤが使われたドイツGP。トップ10では3名のみが浅溝タイヤを選択
2018 F1ドイツグランプリ決勝
◆14番グリッドからスタートしたメルセデスのルイス・ハミルトン、ソフト〜ウルトラソフトとつなぐ1ストップ戦略で雨に見舞われたレースを制す
◆す雨の影響により、全3種類のスリックタイヤとインターミディエイト、フルウエットを使用した広範囲に渡る戦略が展開された
◆レッドブルのマックス・フェルスタッペン、3ストップ戦略で4位を獲得
2018年7月22日、ホッケンハイム
天候がドイツグランプリの鍵を握りました。レース終盤の雨により、戦略を予測することが事実上困難な状況になりました。雨が強くなったなかにおいても、メルセデスのルイス・ハミルトンはスリックタイヤで走行を続け、ソフト〜ウルトラソフトとつなぐ1ストップ戦略で優勝しました。
終盤のセーフティカー導入もレースに影響を及ぼしました。各チームは、グリップレベルの改善状況を手探りしながら緊迫のフィナーレへ臨みました。
ハミルトンは、トップ6ドライバー中で唯一の1ストッパーとなりました。数名のドライバーが、スリックタイヤとインターミディエイトタイヤ間での交換を行い、フルウエットタイヤを使用したドライバーも見られました。
しかし、セーフティカー導入周回終了後、上位勢のドライバーたちは、トラックが徐々に乾いていくラスト10周をウルトラソフトで走行しました。
ピレリカーレーシング責任者マリオ・イゾラのコメント
「天候状態が極めて劇的で、予測不可能なレースを演出しました。各チームは、つねに変化する状況への対策を検討しなければなりませんでした」
「また、ひとつのセクターのみが雨の影響を受け、残り2つのセクターはドライのままでした。この点が大きな課題となりましたが、最終スティントで多くの使用が見られたウルトラソフトは、この混在したコンディション下で性能を発揮しました」
「トップ10ドライバーによって6種類の戦略が展開されたことが、厳しいコンディション下での適切な戦略を見出す難しさを示しています。そのなかで注目すべきは、雨が降ったにもかかわらず、トップ10中でインターミディエイトを使用したドライバーが3名のみであったことです」
コンパウンド毎のラップタイム上位
●ミディアム
D.リカルド 1分18秒262
K.マグヌッセン 1分18秒476
B.ハートレー 1分18秒563
●ソフト
V.ボッタス 1分16秒956
M.フェルスタッペン 1分17秒057
K.ライコネン 1分17秒152
●ウルトラソフト
L.ハミルトン 1分15秒545
V.ボッタス 1分15秒721
M.フェルスタッペン 1分15秒852
●インターミディエイト
F.アロンソ 1分27秒445
C.サインツ 1分29秒321
C.ルクレール 1分30秒735
●フルウエット
P.ガスリー 1分34秒544
最長スティント
●ミディアム:N.ヒュルケンベルグ 33Laps
●ソフト:S.ペレス 45Laps
●ウルトラソフト:M.フェルスタッペン、M.エリクソン 29Laps
●インターミディエイト:C.サインツ 6Laps
●フルウエット:P.ガスリー 3Laps
ピットストップ戦略
レースの最終3分の1が雨の影響を受けたなか、ルイス・ハミルトンが1ストップ戦略で優勝しました。14番グリッドからスタートしたハミルトンは、我々が予測したドライコンディション下の勝利戦略とは異なるソフト〜ウルトラソフトとつなぐ1ストップ戦略を採りました。ハミルトンは、42周目にピットストップを行いました。トップ10ドライバー中3名のみが2ストッパーでした。
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