不調を乗り越え「一歩前進」とローソン。FIA F2第9戦ル・キャステレ レース1 トップ2コメント
現地時間7月23日、2022年FIA F2の第9戦ル・キャステレのスプリントレース(決勝レース1)がフランスのポール・リカール・サーキットで開催され、レッドブル育成のリアム・ローソン(カーリン)が今季2勝目を飾った。2位に同じくレッドブル育成のユアン・ダルバラ(プレマ・レーシング)が続いた。
3位にはテオ・プルシェール(ARTグランプリ)が入ったが、レース後に5秒加算ペナルティを受け7位に後退。そのため繰り上げでシリーズランキングトップを独走するフェリペ・ドルゴヴィッチ(MPモータースポーツ)が3位獲得となった。
第2戦ジェッダ以来の優勝となったローソンは「この勝利はとても重要だ」と語り始めた。
「シーズン序盤は表彰台3回と素晴らしいスタートを切ったけど、それ以降は正直言って厳しい状況だった。もちろん、一歩前進したことは間違いないね。明日のレース2も勝利したいところだけど、予選の結果を考えれば、(リバースグリッドの)スプリントレースを最大限に活かさなければならなかったと思う。だから本当にうれしいよ」
「マシンはとてもよかった。スタートが悪くて3番手に後退したけれど、そこからレース中盤以降はマシンが本当に好調で順位をそれほど落とすこともなかった。だから、本当に、本当にハッピーだね」
「(スタートのホイールスピンについて質問され)『ああ、スタートはダメだ』と思ったよ。けど最初の2、3周が終われば周りとのペース配分を判断できるようになるから。スタート直後は少し速いとは言えないまでも、少なくとも前のマシンと同じぐらいのペースで走れていると感じていた。だからかなり早い段階でマーカス(アームストロング/ハイテックGP)にアタックできたんだ」
「そのあと中盤にセーフティカー(SC)が導入された。でも、レースが再開して、みんなが少しずつペースを落とし始めたら、そこからは僕たちの強さが発揮できたと思うよ」
「ブレーキングが特によかったということは、早くから気づいていたんだ。マーカスのターン1への進入は、実を言うと偶然で、あそこに行くつもりはなかった。けれど彼があまりにも早くブレーキをかけたので、結果的に彼を避けながら同時にオーバーテイクしなければならなかったんだ。そのとき僕たちはブレーキングが得意ということがわかったんだ。セクター1でも、マシンはかなり強かったと思う。全体としてコンスタントにいい状態だった。カーリンには本当に感謝しているよ」
「(ダルバラとのサイド・バイ・サイドで起きた接触の影響については)何もなかったと思う。なんと言えばいいのか、ミラーの横にあるものが落ちて、何周かぶら下がっていたんだ。けれど、それがよく見えない死角にそれがあったから、よくわからなかったんだ。正直なところ彼に充分なスペースを空けたかどうかはわからないけど、うまく切り抜けられたし、その後のクルマのフィーリングも問題なかったね」
2位のダルバラはローソンとのバトルを「客観的に見ても彼はいい動きをしたと思うよ」とクリーンなバトルだったことを明かした。
「僕はあまり予想していなかったんだ。彼がアウト側にいるのが見えたから少し早めにブレーキをかけて脱出に備えたんだ。かなりいい動きだったと思う。僕はブレーキングを遅らせようとも思ったが彼のポジショニングが絶妙で、もう行き場がなかった。コーナーが迫ってきて、お互い限界に達したところで、ちょっと接触してしまった。幸いふたりとも無傷で、比較的きれいに通過することができたよ」
「(SC解除後のリスタートが早かったことについて)実はWシリーズのレースで起きたように、早いリスタートでローソンを驚かせようと思ったんだ。彼は少し驚いたと思うけれど、その差はさほど大きくはなかった。ただ彼は僕より少しペースが速かったと思う。今日はどのラップも僕より速かった。確かに悔しい。僕はクルマの中ですべてを出し切ったけど、まだペースが足りなかったんだ」
「それでも私たちのクルマには強みがあると思う。セクター3は、とても強かった。セクター1では苦労したけれどその原因はわかっているよ。明日はそれが解決されるといいね。セクター1はDRSゾーンがあるセクター2につながるから、本当に重要なんだ。明日はそこを強く攻めたい」
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