スーパーGT:第2戦富士でGT300にタイヤ4本交換を義務付け。無交換や2輪交換が不可能に
スーパーGTをプロモートするGTアソシエイション(GTA)は8月8〜9日、富士スピードウェイで開催される2020年シーズン第2戦『たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE』に向けてブルテンを発行。このなかで今季2度目の富士ラウンドでGT300クラスに適用される措置が明らかにされた。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けてシーズン開幕戦を延期するとともに、2020年のスケジュールが大きく変更されることとなった2020年のスーパーGT。コロナ禍でのレース実施に向け、国内最高峰シリーズは関係者の努力に加え、さまざまな感染拡大防止策を講じたなかで、7月18〜19日に当初の予定から約3カ月遅れで開幕戦富士を迎えることができた。
そのオープニングラウンドから2週間後に行われる第2戦の舞台はふたたび富士スピードウェイとなるが、これに関連してFIA-GT3カーとマザーシャシーを含むJAF-GTが熱戦を繰り広げるGT300クラスにおいてタイヤ4本交換の義務化、ならびにJAF車両の燃料補給装置について変更が加えられている。
この内、タイヤ交換の義務ではスポーティングレギュレーション(SpR)第21条14に基づき、GT300クラスのすべての車両は決勝レースをドライタイヤでスタートした後、ドライバー交代と同時に“4本すべて”のタイヤを交換しなければならないとされ、タイヤ無交換作戦や左右2輪、後輪のみ、前輪のみの交換が禁止された。
なお、決勝レースをウエットタイヤでスタートした場合はこの措置は適用されないとされ、使用するタイヤについては同21条に従うこと求められる。
第2戦の適用措置のもうひとつ、JAF-GT車両の燃料補給装置に関する変更では、JAF-GT300に該当するTOYOTA PRIUS、SUBARU BRZ、GR SUPRAに対して燃料捕球装置に取り付けられる流量リストリクター(φ27.5mm)の適用が免除されることが示された。
一方で、JAF-GT MCのTOYOTA 86 MCとLOTUS Evora MCについてはφ31.2mmの流量リストリクターを使用することが義務付けられた。
これらの措置について、シリーズを運営するGTAは第1戦富士における状況を考慮したと説明している。
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