「めちゃくちゃだ」大谷翔平の奮闘も空しい“なおエ” エ軍の痛すぎる逆転負けに米メディアも嘆き「オオタニの輝きを損なう」
獅子奮迅の活躍を見せた大谷。しかし、チームは終盤での逆転負けを喫した。(C)Getty Images
エンゼルスにとっては、あまりに悔やまれる敗戦だ。現地8月2日に本拠地で行われたマリナーズ戦でエンゼルスは3-5で逆転負け。ポストシーズン進出争いが続くなかで、同地区のライバルに手痛い一敗を喫した。
最終盤までは、いわゆる“勝ちゲーム”という展開だった。6回裏に大谷翔平のチャンスメイクを起点とした一気呵成の攻撃で逆転に成功すると、8回裏には二刀流スターの今季40本目となる一発でダメ押し。3-1とリードして9回を迎えていた。
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ただ、土壇場で頼みの守護神カルロス・エステベスが乱れた。先頭打者から2者連続四球とライト前ヒットで無死満塁のピンチを招くと、1死を奪ってから迎えたケイド・マーロに痛恨の満塁ホームランを被弾。あっけなく逆転を許したのであった。
大谷翔平を中心とする攻撃陣の奮起を、リリーフ陣が打ち込まれて台無しにしてしまう通年の課題を露呈したエンゼルス。そんな「なおエ」(『なおエンゼルスは試合に敗れた』を略したネットミーム)で敗れたチームには、識者からも手厳しい声が飛んだ。
MLB公式サイトのブレント・マグワイア記者は「オーマイガー」と率直な想いを自身のX(旧ツイッター)に投稿し、「エンゼルスにとってこれ以上の大敗は考えられない。逆に言えば、マリナーズにとってはこれ以上の快勝は考えられない。この試合はめちゃくちゃで、正気の沙汰ではなかった」と指摘。勝利をもぎ取れなかったホームチームの失態を糾弾した。
さらに米スポーツ専門局『CBS Sports』も「二刀流スターの活躍が話題になるかと思われたが、物語はそこでは終わらなかった」と試合をレポート。大谷の活躍を称えつつも、やはり勝ちゲームを落としたホームチームを断じた。
「エンゼルスにとっては不運であり、マリナーズにとっては幸いなことに、物語は平凡な決着では終わらなかった。マーロウにあえなく満塁ホームランを許したエンゼルスは、あまりに同じような展開を繰り返しており、オオタニの輝きを損ない続けている」
本拠地でショッキングな敗戦を喫したエンゼルス。ポストシーズン進出争いが熾烈さを極めるなかで、ここから先は1敗の重みが増してくるだけに、切り替えができるかがカギとなりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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