マルケス、MotoGP100戦目のレースで「これまでの経験を使って」得たポジティブな3位
MotoGPクラス参戦6年目にしてすでに4度のタイトルを獲得しているマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)にとって、第10戦チェコGPはMotoGPクラス100戦目のグランプリだった。優勝こそ逃したものの、マルケスは確実に3位表彰台に上り、チャンピオンシップで独走を続けている。
チェコGPの決勝レースは、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)、ホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ・チーム)、バレンティーノ・ロッシ(モビスター・ヤマハ・MotoGP)とともにトップを争う接戦となった。
「ロレンソやドヴィは手強いライバルになると思っていた。それから、もしかしたらバレンティーノも、と。(レースは)思っていたとおりだったね。僕も戦う準備はできていたけれど、正直なところドゥカティのふたりと争うのは難しかった。彼らには力強い加速と、安定したブレーキングがあったんだ。前に出ようとしたけれどできなかったから、ポジティブな3位をとったよ」
レースでは何度もオーバーテイクが繰り広げられた。なかでも終盤、マルケスはロレンソと2番手争いを展開する。残り2周、何度もドヴィツィオーゾにオーバーテイクを仕掛けながらもトップを奪えずにいたロレンソに、マルケスが襲い掛かる。
最終ラップの3コーナーでロレンソを交わし2番手に浮上したマルケス。しかし5コーナーで、ロレンソがマルケスと軽く接触しながらマルケスから2番手を奪還する。マルケスはその後、ロレンソのテールをマークし続けたが勝負を仕掛けることはなかった。
「今日は僕にとってMotoGPクラスのレース100戦目だった。だから、その経験を使ったんだ。もしMotoGP参戦2戦か3戦目だったら、勝ちにいこうとしてクラッシュしていたかもしれない」
ロレンソと接触したその瞬間に、チャンピオンシップのことがマルケスの脳裏によぎったのかもしれない。マルケスはこうも語っている。「今週末の目的は、チャンピオンシップのリードを広げることだった」そして、それはマルケスが3位に入り、ランキング2番手のロッシが4位に終わったことで果たされた。マルケスはポイントを49に伸ばし、ロッシに対してさらに3ポイントの差を広げることに成功したのだ。
マルケスは100戦目のレースを、優勝で飾ることはできなかった。しかし、2018年シーズンチャンピオンシップを見据えるマルケスにとって、3位は必要にして充分な結果だったのだろう。
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