フェラーリPUパワーアップの理由は、充放電を同時に行う独自システムの恩恵か
今季中盤以降のフェラーリの速さ、特にストレートでの尋常な速さには、ライバルたちの誰もが「説明不能だ」と声を揃える。空力的には、リヤウイングを極端に寝かせているようには見えない。となればメルセデスをはるかにしのぐ、強大なパワーを発生しているとしか思えない。
以前から、フェラーリ製パワーユニットのバッテリーがかなりユニークな形式を採用していると言われている。他のメーカーはバッテリーパックをひとつにまとめているのに対して、フェラーリだけはバッテリーパックを収納する容器をふたつに分け、それぞれ違う役割を与えているように見えるのだ。
フェラーリはこの方式を、2014年に初めて導入した。そして今季のフェラーリの大幅な戦闘力向上に対し、どうやらこれらふたつのバッテリーが同時に充電と放電を行っているのではないかという仮説が出てきた。それによれば一方はMGU-Kに回生エネルギーを送り、もうひとつがMGU-Hからのエネルギーを受け取っているというのである。
確かに面白い仮説である。しかしもし本当にそれを行っているとすると、レギュレーション上の問題をクリアする必要がある。というのもバッテリーとMGU-Kを循環する回生エネルギーの総量は、1周あたり4メガジュールを超えてはならないと規定されている。
同時に充放電を行い、より多くのパワーを発生しようとすると、このエネルギー総量を軽くオーバーしてしまう恐れがあるのだ。
一方フェラーリの最近の進化が、燃焼室の性能向上によるものでないことは確かであろう。古いスペックのままだったキミ・ライコネンも、最新スペックのセバスチャン・ベッテル・ベッテルとほぼ同じ最高速を出していたからである。ということで現状では、フェラーリの性能向上の理由は謎に包まれている。
メルセデスはすアゼルバイジャンGPの時点でFIAに公式書簡を送り、「フェラーリは規定以上の回生エネルギーを利用しているのでは」と疑義を申し立てた。そのためFIAは改めてフェラーリ製パワーユニットのデータを測定し直したが、「レギュレーションに違反している事実はない」と、結論づけている。
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