MotoGP第4戦:ザルコが2018年以来のポール獲得。クアルタラロは予選終盤に転倒
MotoGP第4戦チェコGPの予選がブルノ・サーキットで行われ、MotoGPクラスはヨハン・ザルコ(エスポンソラマ・レーシング)がポールポジションを獲得した。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は惜しくもQ1突破ならず、17番手だった。
初日のフリー走行1回目では、フランセスコ・バニャイア(プラマック・レーシング)が1コーナーで転倒。バニャイアは病院での検査により、右足の脛骨の骨折が確認され、手術が必要であることから、チェコGPと次戦オーストリアGPを欠場することとなった。骨折はひざの靭帯に影響しなかったため、早期回復が望めるという。
バニャイアの欠場により、フリー走行3回目は21名のライダーが出走した。予選のQ1とQ2を分ける最後のセッション、フリー走行3回目は気温28度、路面温度35度のドライコンディションで行われた。
序盤からトップに立ったのは、バレンティーノ・ロッシ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)。ロッシにカル・クラッチロー(LCRホンダ・カストロール)、フランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)、そして中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)が4番手で続く
残り20分を切るころ、ヨハン・ザルコ(エスポンソラマ・レーシング)、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)、ブラッド・ビンダー(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)、さらにはジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)、ポル・エスパルガロ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)などがタイムを更新。残り15分を切って、ミルが1分56秒565の1番手タイムをマークする。
残り11分、モルビデリが1分56秒037を記録してトップに浮上。さらにスペインGPで転倒し、右肩を脱臼、骨折したアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)が2番手、3番手にミルだつける。こうした相次ぐタイム更新により、中上はこの時点で、Q2へのダイレクト進出圏外である13番手。
さらに終盤に入ると、ロッシが2番手、ファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)が3番手に浮上。ここから続々とタイムが更新されていく。残り1分で中上が9番手タイムを記録。また、フリー走行2回目で3番手タイムを記録したミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMテック3)が、13コーナーでクラッシュを喫する。ここは前日のセッションで、ビニャーレスやミラー、ビンダーなどがクラッシュを喫したコーナーでもある。
最終的に、モルビデリがトップタイム。2番手にザルコ、3番手にクアルタラロが続き、4番手にエスパルガロ弟、ロッシが5番手につけた。さらに6番手にはエスパルガロ兄が続いている。中上は12番手で、3回のフリー走行総合としても12番手タイムとなり、予選をQ1から挑むことになった。
レースシミュレーションが行われるフリー走行4回目では、クアルタラロがトップタイム。エスパルガロ弟が2番手、モルビデリが3番手で、4番手にリンス、5番手にロッシが続いた。中上は10番手だった。このセッションでは8コーナーでアレックス・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)が、モルビデリが11コーナーで転倒を喫したが、両者ともにその後の予選に出走している。
■予選:ザルコがポールポジションを獲得
Q1は気温31度、路面温度49度のドライコンディションで行われた。中上やリンス、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)、ジャック・ミラー(プラマック・レーシング)、ブラッド・ビンダー(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)などがQ1から予選に臨んだ。
序盤からリンスがトップに立つが、そのタイムをビンダーが更新。ビンダーにミラーが続き、トップから0.531秒差で3番手に中上が続く状況で2度目のアタックに入る。
残り1分、中上が1分56秒290をマークしてトップ。しかし、各セクター最速で迫るリンスが、そのタイムを0.06秒更新。中上は2番手をキープしていたが、12コーナーでトラックリミットをオーバーしたと判定され、2番手のベストタイムが取り消しとなり、Q2進出を逃した。中上はQ1で7番手、明日の決勝を17番グリッドから挑む。Q1進出を決めたのはリンスと、最後のアタックで1分56秒291を記録したビンダーだった。
リンス、ビンダーを加えた12名でQ2がスタート。最初のアタックではクアルタラロが1分55秒990でトップに立つ。さらにエスパルガロ兄がクアルタラロのトップタイムから0.084差の2番手、3番手にはエスパルガロ弟が続く。
残り5分、ビニャーレスがいち早くセカンドアタックに入った。ビニャーレスは3番手にポジションを上げると、残り2分で2度目のピットイン。その後、3度目のアタックに挑む。
残り1分になると、ザルコが1分55秒687のトップタイムを記録。クアルタラロは最後のアタック中、13コーナーでスリップダウン。タイム更新ならず、ザルコがトップをキープしてポールポジションを獲得した。ザルコにとっては、2018年シーズンのマレーシアGP以来のポールポジションだった。
2番グリッドを獲得したのはクアルタラロ、3番グリッドはモルビデリというフロントロウ。さらに4番手には、エスパルガロ兄が並んだ。ビニャーレスは5番手。レッドブル・KTM・ファクトリーレーシングのエスパルガロ弟とビンダーが6番手、7番手に続いた。
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