リカルド、1年前のレッドブルF1離脱発表を振り返る。決め手のひとつはエンジニアの異動
ダニエル・リカルドは、長きにわたってレースエンジニアを務めたサイモン・レニーが異動する可能性があったことが、レッドブルからルノーへ移籍を決める大きな要因だったと語っている。
リカルドは2018年シーズン前半、レッドブルでの契約を延長するか、新たなチームへ移籍するか、自身の将来について検討していた。
7度の優勝経験を持つリカルドは、最終的にルノーを選択する前に、多くの判断基準を考慮に入れていた。
だが、レニーがレースチームとの移動が少ないファクトリーでの業務を担当すると決めたことが、リカルドにとって重要な要因となった。彼はレニーと2014年からともに仕事をしていたのだ。
「多くの理由があったが、サイモンが異動し、今年彼にエンジニアを務めてもらえないことを知っていた。もしレッドブルに残っていたら、彼とは良い関係のもとで働けただろうけれど、他のことは未知の状況だった」とリカルドはサマーブレイクに入る前にハンガリーで語った。
「彼とはとても安心して仕事ができた。もし彼が同じ職に留まると知っていても、そのことが決め手になったかどうかは分からない。他の要素もあったからね。(新たにパワーユニットを供給する)ホンダに対する懸念や、他にもいくつか細々としたことがあった」
「前にも言ったように、こうした多くの小さなことが積み重なったんだと思う。“懸念”ではなく不確定要素と言った方がいいね。”懸念”は少し失礼に聞こえるから」
リカルドは2019年に向けてルノーに加えてマクラーレンとも話し合いをしていた。2018年ハンガリーGPの週末にあらゆることがヤマ場を迎えた時のことを、リカルドは次のように振り返っている。
「日曜日の夜に、どうすべきか決断を下すプロセスをスタートしなければならなかった。『今晩は出かけて、少し飲んでこよう。友達と一緒に答えを見つけられるかも』と思った」とリカルド。
「そして月曜日に、いよいよ決断を迫られることになった」
リカルドは次の日にロサンゼルスに飛んだが、長いフライトの間に彼は決心することができたという。
「着陸した時に思ったんだ。『よし、ルノーだ』ってね」
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