首位快走ヌービルにアクシデント。デイ2はタナクが首位、僅差でエバンスが続く/WRCベルギー
ベルギー西部のイープルで開催されているWRC世界ラリー選手権第9戦『イープル・ラリー・ベルギー』は8月20日、デイ2のSS9〜16が行われ、前日2番手だったヒョンデ・シェル・モビスWRTのオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)が総合首位に浮上した。総合2番手にはエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)が8.2秒差で続いている。日本人WRCドライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)はデイ1から順位を大きく上げ、最終日を前に総合6番手につけた。
今大会最長の1日となった競技2日目は、週日ドライコンディションでのラリーとなり、サービスパークを中心に設定された4本のステージを各2回走行するかたちで争われた。
地元での連覇達成に向けて初日首位と好スタートを切ったティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)は、クレイグ・ブリーン(フォード・プーマ・ラリー1)のクラッシュによってノーショナルタイムが与えられたSS10から午後のループのオープニングとなったSS13までの4ステージで連続ベストタイムを記録。総合2番手のタナクに対するギャップを18.3秒にまで拡げることに成功する。
しかし、彼は首位で迎えたデイ2終盤SS15の左コーナーで、路面に掃き出されていた砂利に足を取られ痛恨のコースオフを喫してしまう。その後スペクテイターの助けによって側溝から脱出し一度は走行を再開したものの、約1km先のジャンクションでクルマを止め、そのまま無念のリタイアとなった。
地元のヒーローの脱落によってリードを受け継ぐことになったタナクは、午前中にトランスミッションに不具合がありペースを落とさざるを得なかったが、ミッドデイサービスでその問題が解決されてからはペースを取り戻した。チームメイトが姿を消したSS15とSS16でベストタイムを記録した彼は、一時は3.2秒差に迫ってきたエバンスとのギャップを8.2秒に拡げ明日のラリー最終日に臨むことになる。
「午前中はトランスミッションに苦しまされた。ランチタイムに交換することができたが、セッティングが変わったので適応するのに少し時間が掛かった。それでも、全体的に午後のループは順調だった」とタナクは語った。
「明日は(優勝した前戦)フィンランドの続きのような感じだ。午前中は激しくプッシュするつもりだけど、それは決して簡単なことではない」
■ラッピが2戦連続表彰台獲得に向けて好位置を確保
前日の総合4番手から表彰台圏内の3番手に順位を上げたエサペッカ・ラッピ(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、10秒以内のタイム差で並ぶ上位2名に対し約1分の遅れを取っている。一方、後方のオリバー・ソルベルグ(ヒョンデi20 Nラリー1)との差はそれ以上で、両名の間には1分41秒差ができている。
そのソルベルグは、Mスポーツのアドリアン・フルモー(フォード・プーマ・ラリー1)と4番手争いを展開中だ。フルモーにとって痛かったのは、ロードセクションで警察に止められたことによって発生したSS15のタイムコントロールへの遅着。到着が2分遅れたため20秒のタイムペナルティを受けることになった。これによりソルベルグとのギャップが14.3秒となっている。
デイ1でトランスミッションに問題を抱えて順位を落としていた勝田は、前日の総合18番手から6番手までポジションを回復させた。しかし、このデイ2ではハイブリッドシステムのトラブルに見舞われており、ブーストが使えない状態が続いていた。
勝田の後方、総合7番手にはWRCリーダーのステファン・ルフェーブル(シトロエンC3ラリー2)がつけ、同クラスのトップを争うアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)、ヨアン・ロッセル(シトロエンC3ラリー2)が続いている。
一方、ガス・グリーンスミス(フォード・プーマ・ラリー1)は午前中の走行で大きくタイムを失い、トップグループから18分以上の遅れを取っている。彼のクルマはSS10でコースを外れ、サービスまでの残り2ステージをリヤブレーキを失った状態で走らなければならなかった。
4本のSSで争われるイープル・ラリー・ベルギーの最終日、21日(日)のデイ3はイープルの西側と南側エリアで2本のステージをサービスを挟んで各2回走行していく。後者のSS18/20“ケンメルベルク”は自転車競技の難所として、また第一次世界大戦の激戦地としても知られている丘陵地帯が舞台だ。最終SS20はトップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスポイントが与えられるパワーステージとなっている。4本のSSの合計距離は51.34km、リエゾン(移動区間)を含めた1日の総走行距離は158.33kmだ。
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