「大きな打撃だ」米メディアで懸念の声止まず 大谷翔平、靱帯損傷でFA契約に影響は?「投手としての将来が危うい」
歴史的な活躍を続けてきた大谷。そんな最高のシーズンの最中に彼はアクシデントに見舞われた。(C)Getty Images
球界全体に衝撃が走った。
現地8月23日に本拠地でのレッズとのダブルヘッダーを終え、エンゼルスのペリー・ミナシアンGMが「(第1試合後の)降板後に行った検査で、ショウヘイのUCL(内側側副靱帯)にティア(亀裂)が見つかった。今シーズンは登板することはない」と断言。大谷翔平が投手として長期離脱を余儀なくされると公表した。
【動画】敵打者が「様子がおかしい」と語った大谷翔平の緊急降板シーン
この日の第1戦に先発登板をした大谷。しかし、2回途中、26球目を投じた直後に、自軍ベンチへ首を振る仕草を見せてトレーナーを呼び、試合を中断。フィル・ネビン監督を交えた話し合いの結果、そのまま降板していた。
試合直後には「腕の疲労」として判断され、事なきを得たかに思われた。がしかし、そのダメージは想像以上に深刻だった。ミナシアンGMは「これからの予定や詳細は分からない」とし、5年前に受けて以来となる右肘にメスを入れる可能性を否定しなかった。
仮に手術をするとなれば、今オフに待ち受けるFA(フリーエージェント)での移籍交渉にも影響は及ぶ。ゆえに各国メディアでも大谷の故障は小さくない話題となっている。
米スポーツ専門局『NBC Sports』は「オオタニにとって2度目の靱帯の故障がどのような影響を及ぼすかを断言するのは時期尚早だろう」と指摘したうえで、「再び手術が必要となれば、エンゼルスと再契約するにせよ、他球団と高額契約を結ぶにせよ、2024年は一切投げられなくなり、打者としてだけの起用法になる」と予想した。
また、地元紙『Orange County Register』のジェフ・フレッチャー記者は「大谷は今季終了後にFAとなり、最低でも5億ドル、一部では7億ドルの契約を得ると予想されていた」と指摘。そのうえで、FA市場での契約の行方を占った。
「オオタニに関するニュースは大きな打撃だ。ピッチャーとしての将来が危ぶまれるなかで、彼がその水準の契約を手にする可能性は低そうだ」
さらに、この日に対峙したレッズの地元紙『Cincinnati Enquirer』も「球界で唯一無二の才能は、来たるオフにFA新記録となる総額5億ドル(約725億円)以上の契約を手にすると予想されていた。この値段は、今日をきっかけに下がるのか? この瞬間にアナハイムで歴史が変わったのか? これは今後、大きな問題として語られるだろう」と伝えた。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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