「人生は不公平だ!」右肘靭帯損傷の大谷翔平に米司会が熱弁 投手としての再起を懇願「心底、応援したくなる」
レッズ戦の登板で右肘靭帯の損傷と診断された大谷。その選手キャリアに影響を及ぼす大怪我にショックは広まった。(C)Getty Images
現地8月23日に判明した大谷翔平(エンゼルス)の右肘内側側副靱帯の損傷。今シーズンは一切の投球行為を行わない方針とされた天才の怪我は、米球界に悲観的な声を広げた。
もっとも、打者としてはグラウンドに立っている。エンゼルスのペリー・ミナシアンGMいわく「ドクターのセカンドオピニオンを待っている」という状況である大谷だが、チームに出場を打診。現地25日に敵地で行われたメッツ戦には「2番・指名打者」として先発。3回には、相手先発の千賀滉大から115.4マイル(約185.7キロ)の弾丸二塁打を放つなど、存在感を示した。
【動画】敵打者が「様子がおかしい」と語った大谷翔平の緊急降板シーン
しかし、球界でも指折りの実力を誇る右腕が今季は投球を断念せざるを得ないという事実に、いまだショックをぬぐえない人々は多い。米放送局『NBC』のポッドキャスト番組「Rich Eisen Show」の司会を務めるリッチ・アイゼン氏は、今回の出来事について「そうじゃないと言ってほしい」と落胆したようで振り返っている。
以前から大谷を「驚くべき選手」と称えてきたアイゼン氏は、「オオタニは44本のホームランを打ってメジャーでトップ。しかも10勝を挙げて、167奪三振を記録した。だからこそ私が今、気になっているのは彼の二刀流を見るのが、あのレッズ戦が最後なのかってことだ」と吐露。そして、日本からやってきた天才の凄みを改めて語った。
「もしも、彼がトミー・ジョン手術を受けるとなれば、これ以上に投げられなくなったらどうなるか……。ただ、彼は2018年に同じ手術を受けてはいる。それから復活を遂げ、彼は球界最高の選手になった。それは今の時点では良いニュースだと言える。
日本からオオタニが来た時、彼が毎日打者としてプレーし、中5日でプレーすることがどういうものかをただ楽しんだ。でも、3年連続でそれを行なって今回のようなことが起こってしまったんだ」
そして、レッズとのダブルヘッダーの第2戦で、右肘の故障を知りながらプレーし続けた大谷を「地球上で最も特別なアスリートだ」と称賛。そのうえで復活を求める率直な思いを口にした。
「誰にとっても最悪の瞬間だ。でも、我々が強いてきたことと向き合う時だ。彼の人間性も含めて、今シーズンのオオタニの活躍は目覚ましいものがある。そしてオオタニは腕を故障し、フリーエージェント期間を迎えることになった。そんなことはありえない。とても不公平だ。
人生は不公平であり、残念ながらスポーツもフェアじゃない。今は『冗談じゃない』って気持ちを抱いている。これだけは知っておいてほしい。彼は史上初、いいか? 史上初めて、1シーズンで40本塁打以上と10勝を記録した史上初の選手だということを。これは前人未到なんだ」
約10分にわたって大谷への熱い想いを語ったアイゼン氏。最後に「私は彼が再びマウンドに戻ってほしいと思っている。もしも、戻ってきたら彼の二刀流の才能はより際立つよ。彼は心底応援したくなる選手なんだ」と強調。「投手・大谷」の完全復活を願った。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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