レッドブル・ホンダ密着:順調にプログラムを消化、ロングランも安定。オレンジ色のスタンド席からは大きな歓声も
1985年以来、36年ぶりにザントフォールトで復活したオランダGPは、ナショナルカラーであるオレンジ色のシャツを着たファンでスタンドが埋め尽くされた。母国の英雄、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が目の前を走行するたびに、オレンジ軍団は歓声を挙げていた。
しかし、オランダGP初日は3度赤旗が出され、フェルスタッペンの走りを少しでも見ようと集結したオレンジ軍団にとっては、やや消化不良の1日となった。
1度目はフリー走行1回目に起きた。セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)のマシンがパワーユニットのトラブルでピットロード出口でストップ。赤旗が出されたものの、マシン撤去の際にFIAのネットワークトラブルも重なって中断が長引き、再開されたのはセッション終了まで残り6分となってからだった。
2度目の赤旗はフリー走行2回目。原因を作ったのは、なんとフェルスタッペンの最大のライバルであるルイス・ハミルトン(メルセデス)だった。
グランプリが開幕する前、オランダGPの実行責任者で、元F1ドライバーでもあるヤン・ラマースが、「ハミルトンに対してブーイングをしないように」と呼びかけていたこともあり、この日、ザントフォールトの観客がハミルトンに過激なブーイングを行うようなことはなかった。それでも、ハミルトンのマシンがターン8で止まる映像が大型スクリーンに映し出されると、スタンドからは立ち上がって大喝采となっていた。
ハミルトンのセッションはここで終了。わずか3周しかできなかった。
一方、レッドブル・ホンダの2台は、フェルスタッペンだけでなく、チームメイトのセルジオ・ペレスもそろって順調にプログラムを消化していった。にもかかわらず、フェルスタッペンのベストタイムが5番手だったのは、新品のソフトタイヤを履いてタイムアタックしようとしたときに、直前を走っていたニキータ・マゼピン(ハース)がスピンを喫してグラベルにはまり、赤旗が出されたからだった。
「あのベストタイムはユーズドタイヤによるもの。今日のラップタイムが実力を示しているとは思っていない」と、初日5番手発進もフェルスタッペンに焦りはない。
それはロングランが安定していたことも関係している。あとはショートランのパフォーマンスを上げられるよう、セットアップすればいい。
これに対して、ライバルのハミルトンはショートランもロングランもデータはない。
やや大人しかったオレンジ軍団が、2日目にどうなるのか。すべては金曜日の夜のレッドブル・ホンダのセットアップ変更と、土曜日のフェルスタッペンの走りにかかっている。
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