アストンマーティン残留が決まったベッテル、F1新時代に向け強い意欲示す「次世代F1カーでバトルをするのが楽しみ」
アストンマーティン・コグニザントF1チームは、9月16日、2022年にセバスチャン・ベッテルとランス・ストロールのドライバーラインアップを継続することを正式に発表した。ベッテルは、次世代F1マシンでレースをすることを非常に楽しみにしていると語った。
ランス・ストロールはチームのエグゼクティブチェアマン、ローレンス・ストロールの息子であるため、残留するのは当然とみられていたが、ベッテルが残るのかどうかは確実ではないといわれ、去就に注目が集まっていた。
しかし、現在34歳のベッテルは、アストンマーティンとともに、F1技術レギュレーションが大幅に変わる2022年を戦うことが確定した。
「新世代のF1マシンでレースをするのがとても楽しみだ。見た目も大きく変わり、新しい技術規則によって、最近のF1よりもずっと接近したレースができるようになるはずだからね」
「レースがよりエキサイティングになることは、ドライバーにとっても、ファンにとっても素晴らしいことだ。大きな変化なので、すべてのチームが新たなスタートを切ることになる。僕たちアストンマーティン・コグニザントF1チームにとって大きなチャンスになるだろう。成長しつつある新しいこのチームの力を僕は信じている。今から2022年が楽しみだ」
ランス・ストロールは、今年は期待を下回る年になっており、それによってより一層来年へのモチベーションが高まっていると語った。
「来シーズンは、僕にとってF1での6年目に当たる。その年をセバスチャンというチームメイトとともに迎える。アストンマーティン・コグニザントF1チームのスタートを一緒に経験した彼と、来年もこの旅を続けることが楽しみだ」
「今年僕たちは自分たちが設定した目標を達成できていない。そのために来シーズンに成功を収めたいという意欲がより強くなっている」
「アストンマーティンの名声およびサポートのもとで、この一流のブランドがひきつけた素晴らしい新パートナーたちを得た。僕たちはは、2022年にパフォーマンスを改善させることが可能な、良い状況にある」
エグゼクティブチェアマンであるストロール氏は、息子ランスとベッテルのペアは望ましい組み合わせであると語っている。
「アストンマーティン・コグニザントF1チームの初めてのシーズンは、期待外れの形でスタートした。冬期の規則変更は、ローレーキの空力哲学を採用している2チームにとって不利に働いたからだ」
「しかしながら、この数カ月は順調に前進し、ランスとセバスチャンが素晴らしいパフォーマンスを見せてくれている。彼らは多くの不運に見舞われてきた。しかし、2022年に、若い才能と経験豊かな優れた専門知識が見事な形で融合したペアを継続できることをうれしく思う」
チーム代表オットマー・サフナウアーも「ランスは、現代のF1において最も才能のあるドライバーのひとりであり、その才能に加え、今では優れたレース技術も身につけた。セバスチャンは、4度のワールドチャンピオンに輝き、271回のグランプリを戦い、そのうち53回の勝利を収めたドライバーであり、我々のチームにとって大きな財産だ」とドライバーを称えた。
「来年は現在とは全く異なるF1となる。その年にふたりが活躍してくれることを期待している」
「我々はライバルを過小評価することは決してない。そのため、大きすぎる約束をするつもりはないが、ランスとセバスチャンは、我々が用意するツールから最大の力を引き出してくれるものと確信している」
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