再浮上したF1リバースグリッド案にFIA会長とベッテルが反対を表明
FIA会長のジャン・トッドは、F1にリバースグリッドシステムを導入することには反対の立場だ。しかし大半のチームが支持するのであれば、そのコンセプトに異議を唱えることはしないという。
COVID-19パンデミックによりF1は大幅なカレンダー変更を強いられた。その際、一部レースでは従来の予選の代わりにリバースグリッドを採用したスプリントレースを開催するという案が議題に上がったが、メルセデスとレーシングポイントの反対により全会一致の合意が得られず、最終的には却下された。
しかし2021年の規則変更に組み込むことは可能であり、リバースグリッド制の導入を強く望むF1のスポーツ担当マネージングディレクター、ロス・ブラウンは、今後も積極的に検討していくと述べている。ブラウンは、波乱の展開となったイタリアGPが、リバースグリッド制に利点があることを証明していると主張した。
「残念ながらその案を進めることはできなかった。しかし今でも我々とFIAは、このコンセプトに今後数カ月をかけて取り組み、来年に向けてチームと話し合いをしたいと思っている」とブラウンはイタリアGPの後で語った。
FIA会長であるトッドは、モンツァでアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーが予想外の勝利を挙げたことを喜んではいるものの、コース上でのスリルを人為的に後押しする仕掛けを導入することに、あまり熱心ではない。
「予想外の出来事はスポーツの本質だ」とトッドは『Auto Motor und Sport』に語った。
「だが私はF2とF3で用いられているリバースグリッドが好きではない。あれは私にとってはレースではない。人工的に緊迫感を与えてもうまくいかない」
「私は反対票を投じるだろう。しかし大多数が賛成するのなら受け入れる」
メルセデスF1チーム代表のトト・ウォルフもリバースグリッドには反対の立場であり、F1は「最高のドライバーとマシンが勝つ実力主義の世界であるべきだ」と主張している。
フェラーリのセバスチャン・ベッテルも強く反対している。リバースグリッド制を導入するなら、激しい競争を実現するための規則を思いつかなかったと認めることになると、ベッテルは主張する。
「もしその方向へ推し進めるというのなら、それは競争の場をより接戦にし、コース上でより優れたレースを行うためのレギュレーションとツールの作成に失敗したことの証明になってしまう」とベッテルは語った。
「会長」をもっと詳しく
「会長」のニュース
-
【ボクシング】過去に体重超過のネリが500グラム軽くパス 大橋会長「減量失敗じゃない?」5月5日14時13分
-
新王者・西田凌佑が一夜明け会見 「王者返上も選択肢」と枝川会長5月5日14時12分
-
JFA宮本恒靖会長「苦しいところを乗り越えると...」 U23アジア杯V貢献の2選手を評価5月4日21時14分
-
磯部公一氏 近鉄の選手会長として迎えた“球団合併”1リーグ制拒否「会議で何試合か欠場した」5月4日20時21分
-
“怪物”を軽んじる風潮を許さず! 重鎮アラム会長が強く訴えた井上尚弥批判への異論「馬鹿げている」5月4日18時43分
-
尚弥—ネリ戦の東京ドーム興行は4万人超動員を予定 プロモーターの大橋秀行会長「チケットは98%売れている」5月4日16時57分
-
巨人U15・片岡保幸監督、連勝デビュー 中畑OB会長「大谷翔平に追いつき追い越せ!」5月4日7時0分
-
井上尚弥2世は「絶対出てくる」 プロボクシング34年ぶり東京ドーム開催に大橋会長が期待すること5月4日6時30分
-
【五輪最終予選】宮本恒靖会長が表彰式登場でネット大興奮「起きてて良かった」 解説の前園真聖はツッコミ5月4日4時19分
-
宮本恒靖JFA会長、パリ五輪のOA枠は「いろいろ交渉していく」 板倉、谷口、町田、田中碧ら候補5月4日4時5分