「意味のある野球をしていない」米メディアが低迷のエンゼルスに嘆き「オオタニがこのような形で終わるのは残酷だ」
今季も投打で奮闘した大谷だが、念願のPO進出は叶わず。来季以降に備えて右肘の手術に踏み切った(C)Getty Images
現地9月16日(日本時間17日)、エンゼルスの大谷翔平は右脇腹痛で負傷者リスト(IL)入りし、今季残り試合の欠場が決定。さらに19日(同20日)、ロサンゼルス市内の「カーラン・ジョーブ・クリニック」で右肘の手術を受けたとチームが発表した。
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大谷は今季、投げては10勝5敗、防御率3.14、打っては打率.304、44本塁打、95打点をマーク。特にア・リーグ本塁打ランキングではトップを独走するなど、驚異的な活躍を披露した。
しかし、フル回転の影響もあってか先発登板した8月23日のレッズ戦後に右肘の内側側副靱帯の損傷が判明すると、投手としての今季終了が決定。また、現地9月4日のオリオールズ戦前には打撃練習中に右脇腹を負傷し、11試合連続欠場を経てIL入りした。
歴史的な活躍を見せた二刀流スターだったが、エンゼルスは今季も低迷。現地時間16日のタイガース戦に敗れたチームは、悲願のプレーオフ進出の可能性が完全に消滅した。今季でメジャー6年目を迎えた大谷だが、自身初となる大舞台でのプレーはまたしても叶わなかった。
今季もプレーオフ進出を逃したエンゼルスに現地メディアは厳しい意見を送っている。米老舗誌『Sports Illustrated』は記事を配信し、今季のエンゼルスについて言及した。
同メディアは「エンゼルスはここ数年、他の球場では見られないような超越した偉業や息をのむほどの愚かな負け方など、たくさんのものを見せてくれた。彼らはしばしば野球界で最も面白いショーであり、しばしば最も間抜けであり、ごくたまに最も輝いた。そして、ファンが激怒するあらゆる理由を与えてきた。彼らは意味のある野球をあまりしていない」と辛辣に批判。
また、大谷が故障の影響で今季を終了したことについては「オオタニの今シーズンがこのような形で終わるのは残酷だ。今季は明らかにこれまでで最高の成績であり、2021年や2022年よりも完成度の高いパフォーマンスだった。彼は依然としてア・リーグMVPの最有力候補である。これは華やかな雰囲気にふさわしいパフォーマンスだった。しかし、大成功で幕を閉じるのではなく、負傷者リスト入りという形で幕を閉じた」と記載。さらには、「オオタニのエンゼルスでの時間をこれほど象徴するものはない」と嘆いた。
今オフFAの大谷。勝てるチームに移籍するのか、再建を目指すエンゼルスに残留するのか。二刀流スターの動向に要注目だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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