新庄ハム 生き残れなかった「ロマン砲」 背景にシビアな観察眼とは
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単独最下位が決まった日本ハムで来季に向けての「戦力」ふるい落としが加速している。
チームは21日、万波中正外野手(22)の一軍登録を抹消。今季はここまで100試合に出場し、打率・203、自己最多の14本塁打をマークしながら、9月に入ってからは、打率・167と落ち込んでいた。
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分かれ目となったのは勝利に向き合う姿勢だった。18日、ロッテに4ー7と敗れた試合、8回一死満塁の好機に古川裕、万波が連続で見逃し三振に倒れた。これには新庄監督も「何度もいうがチャンスでバットを振らない限り結果は出ない」とばっさり。この日の万波は4打数1安打。第2打席で空振り三振、続けて2打席連続で見逃し三振に倒れていた。
新庄監督はCS進出の可能性が完全消滅した12日の試合後「今年は成長の年」としながら、「これだけチャンスを与えて(打率)2割2分以下の選手はやっぱりつかめなかったとしか判断できない」と発言していた。
その後の試合で、1試合2本塁打と気を吐いた清宮と対称的に万波は18日のロッテ戦を含め、14打数2安打と結果を示すことができなかった。
万波の置かれた状況に関してはこんな声もある。
「新庄監督はレギュラーの指標を示した上で、もう1度各選手のやる気を確かめたかったのではないか。がむしゃらに結果を残そうとする選手がいる一方、覇気のないプレーを見せた選手はすぐに交代などドライな面も見せていた。来季はいよいよ勝負の年となる。さらに指揮官の厳しさも目立つようになるのでは」(球界関係者)
万波といえば、前半戦には清宮、野村と共に「次世代クリーンアップ」を形成。大型野手として本格覚醒が期待されているとあって、シーズン終了を前に「愛のムチ」を入れたという見方だ。
チームの順位に関わらず多くの話題を振りまいた新庄ハム。長いスパンでの選手の成長にも引き続き、注目が集まりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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