巨人・松田宣浩引退会見 坂本、内川氏「盟友」のサプライズ登場に涙
最後は熱男ポーズを3人で決めて締めた(C)CoCoKARAnext
巨人の松田宣浩内野手(40)が28日、都内のホテルで会見を開き、今季限りでの引退を発表。18年間の熱い現役生活を振り返った。
黒のスーツ姿で会見に臨んだ松田は冒頭から涙が止まらない。
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プロ生活18年を振り返り、「約1年前に原監督さん、球団関係者の皆様のご縁で、読売ジャイアンツの一員になることができました。その時に原監督さんから、ムードメーカーではなく戦力として考えていただけるという温かいお言葉をいただいて、ジャイアンツに飛び込んできました」と話すと涙をハンカチで拭った。
続けて、「その中でジャイアンツのために一生懸命やる、それだけでした。そのために何ができるか考えてやってきました。その中で1軍でプレーしても結果は出すことができなかったというのは正直な思いです」と話した。
松田は2005年大学生・社会人ドラフト希望枠でソフトバンクに入団。ソフトバンクでは三塁手部門で最多8度のゴールデン・グラブ賞を受賞。常勝軍団の主力として、リーグ優勝6度、7度の日本シリーズ制覇に貢献した。
昨オフに巨人に移籍、今季はここまで11試合に出場し、1安打の内容だった。
引退を決断した理由とタイミングについては今季2度目の降格となったときに妻に相談。(球団に)正式に報告したのは横浜3連戦(今月24〜26日)の最終戦が終わった後として「原監督さんに『引退させていただきます』と伝えました」と明かした。
原監督からは「18年間よくやってくれた」とねぎらいの言葉をかけられたと明かした上で、結果を出せなかったことで「原監督、読売ジャイアンツさんには申し訳ない気持ちでいます」と率直な心情を明かす場面もあった。
また、現役生活で一番印象に残った試合に関しては「ソフトバンク時代の2014年のシーズン最終戦のサヨナラヒット」を挙げた。2014年の「10・2」オリックス戦で放った、サヨナラ安打に関しては、今でも左中間に飛んでいった当たりの感触を思い出すことがあると話した。巨人の思い出に関しては「開幕戦で東京ドームで打席に立たせてもらった時に、ジャイアンツファンの皆さんから凄い歓声をいただいたことです」と振り返った。
会見の最後にはサプライズも待っていた。花束贈呈のシーンでは巨人の背番号6、坂本勇人、ソフトバンク時代のチームメート内川聖一氏も姿を見せた。坂本とは今季からチームメートとして、また世界一に輝いた2019年の第2回「WBSCプレミア12」を含め、ともに国際大会で日本代表の一員として戦った経緯もある。内川氏とは長くソフトバンクでともに主力を張って、常勝軍団を支えた。
花束贈呈役を務めた坂本は「マッチさんの“熱男魂”を引き継いで頑張りますので、これからも野球界のために力を貸してください」とスピーチ。
内川氏も「いつも一番最初にグラウンドに出て、一番最初にノックを受けていたのがマッチだったので、その姿を見て頑張らせてもらいました」と在りし日の思い出を語ると再び松田の目からは涙がこぼれた。
最後は3人で“熱男”ポーズを決め、終了。野球界を盛り上げた唯一無二の存在、熱男の思いは後輩たちにもしっかり届いていた。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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